効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

■米国で風力発電が急増

米国のエネルギー省の発表によると、米国の風力発電の新設数が、建設コストの低下によって急速に伸び、2022年には新設数が全体の22%と、太陽光発電に次ぐものとなっている。設備投資額は120億ドルで、125,000人の雇用を生み出している。この背景には、バイ…

■2023年前半-EUの発電用化石燃料消費量最低

このほどEUが加盟27ヶ国の発電用化石燃料の消費量が2023年に底を打ったと発表している。石炭、石油、天然ガスは発電用燃料の主流だが、カーボン・ニュートラルに向けた各国のエネルギー政策の結果として、急速に消費量が減っているらしい。その主たる原因…

■EV充電スタンド増強

EV充電スタンドの数を倍増させる方針が出たようだ。EV普及の為には欠かせない設備の拡充は、望ましいことではあるが、設置の場所が次第に郊外の住宅や事業所の数が少ない地域に設置される数が多くなるはずだ。その時に課題となるのは、スタンドの設備に…

■調理とエネルギー

拙宅での調理用設備のメインはガスの4口コンロだ。最近のカタログを見ると、4つ口ではなく3つのバーナーのものしか見当たらない。3つで十分だと考えられて減らされたのだろう。 昔の調理は,炭なり薪なりを使うものだったが、今では、電気ヒーター、電子レン…

■窓の断熱フィルムと複層ガラスでの内窓

以前にも書いたが、自宅を建て直した頃には複層ガラスが日本には普及していなかった。住み始めて暫くしてガラスメーカーに勤める人の仲介で、リビングや寝室には後付けで複層ガラスを入れることができたが、2階にある自分の仕事部屋にまでは手が回らなかった…

■窓の断熱フィルムと複層ガラスでの内窓 以前にも書いたが、自宅を建て直した頃には複層ガラスが日本には普及していなかった。住み始めて暫くしてガラスメーカーに勤める人の仲介で、リビングや寝室には後付けで複層ガラスを入れることができたが、2階にある…

■給湯、調理に電気が優勢になる

再生可能エネルギーによる発電量が増えてくると、環境に関心が高い家庭や事業所で電力を使用する比率が高まるだろう。再エネの発電コストも年々下がっているから、電気料金も次第にさがることになる。その具体化が今日報じられた、パナソニックは25日、省エ…

■家電製品のインターネット接続

日本でも今後洋上風力発電などの出力が不規則に変動する発電設備が急増すると、その出力変動が送配電系統に影響を与え、電圧や周波数の変動を安定させることが難しくなる。これまでは、既存の発電所の出力を上げ下げして対応してきたのだが、今後洋上風力発…

■福島第1原発処理水の海洋放出

今日午後1時ごろから福島第1原子力発電所の敷地内にたまる処理水の海洋放出の作業が始められた。海水で薄めた処理水に含まれるトリチウム濃度が安全基準内に収まったと報じられている。30年程度かけて放出し、初回は17日間かけて7,800トンを流すことになって…

■船舶で風のエネルギーを利用

電車が下り傾斜のある所を走る時やブレーキを掛けるときに、モーターで発電させるケースは普遍的に行われている。それに新たに、船舶が風のエネルギーで発電させる方式が開発されたそうだ。 世界最大の農産物輸送船を運用するCargill社が、写真のような船を…

■航空機用水素燃料電池

航空機が排出する排気ガスには大量の炭酸ガスが含まれている。化石燃料を使っているためだから,これを避けることは現時点ではできない。そこで開発されようとしているのが純水素を燃料にした航空機。水素は燃料電池に供給されて発電させる。この水素も、再…

■小水力発電

水力発電と言えば、大きなダムから落下させる水の力でタービンを回すというイメージしか持っていなかったが、最近あちこちで小水力発電が設置されるようになっている。昔富山の田舎へ行ったときに、農業用水路に樽に羽根を付けたようなものがあり、水の流れ…

■メタンに課税

ニュージーランドの人口は500万。そこに牛が1千万頭、山羊が2,600万頭も飼育されていて、それが排出するメタンガスが膨大なものになる。同政府は、これを抑制する目的で、2025年迄農業にメタンガス税を課そうとして大問題になり、結局この課税政策は撤回され…

■曲がる太陽電池

シリコン系の太陽光発電パネルは、ガラスのようなものだから、亀裂が入りやすい。それに対して、ペロブスカイト電池は太陽光パネルで主流のシリコン製と比べ、重さは10分の1程度と軽く、折り曲げやすい。ただ、水分に弱く耐久性に課題があり、現在ではスマー…

■普及進む高断熱ガラス窓

電気料金が上がる中で、空調コストを抑制するために、断熱効果の高い窓に交換する世帯が急増していると報じられている。これには、窓ガラスだけではなく、それを取り囲む窓枠も含めての話になるはずだ。アルミサッシの枠だと、熱は通り抜けてしまう。 修繕工…

■ゴミの埋め立て処理

日経新聞の昨日の記事からの引用だが、東京都では都市の成長と共にごみが急増し、処分場の確保が長年課題となってきた。東京港などを利用して都内に複数の埋め立て地が造られたが、土地が限られる23区ではこれ以上の処分場の新設は困難だ。埋め立てられる量…

■終戦の日

78年前の今日、太平洋戦争は終わった。本来的には敗戦記念日というべきなのだが、物事を曖昧に表現するのが習性の日本は、それを終戦と表現したのだと思う。勝ち負けは別にして、戦争は終わったとしたのだ。 今日は各地で終戦記念行事が開催され、東京でも天…

■地球沸騰

まだ梅雨の時期だというのに連日猛烈な暑さが続いている。報道によると、世界の7月の気温は観測史上過去最高となり、日本はこの100年あまりで最も暑かったとのこと。異常な暑さは屋外での労働を難しくするなどして労働生産性に影を落とす。国際労働機関(ILO…

■節電協力に報酬

最近続いている猛暑の中、クーラーに使用する電力も増え、それに対応する発電能力が不足している電力事業者(新電力も含む)が続出している。十分な発電規模が確保できなければ、広域停電になる可能性も高くなる。 報道によれば、家庭や事業者の節電協力に対…

■3Dプリンターで住宅建築

報道によると、セレンディクス(兵庫県西宮市)は2023年8月2日、同年7月25日に愛知県小牧市で、日本初となる2人暮らし向けの3Dプリンター住宅「serendix50」が竣工したと発表している。施工時間は44時間30分で、目標としている48時間よりも3時間30分短い時間…

■捨てていた動物起源の食材などの利用

魚の頭や内臓、食べられないとされてきた藻類を利用して食材に使用する研究が鳥取で進展していると報じられている。 鳥取の水産加工会社や鳥取大学、県などが、魚や海藻などの未利用資源を有効活用しようと取り組んでいる。水産資源は中長期的な減少が懸念さ…

■AIで社会が変わる

AIが進展すると、自分が全く知らない世界や分野の情報を、気が付かずして利用する、あるいは、利用させられるようになり、自分の行動が変わり、それに対応したAIが、自分が全く関与しない社会行動に影響を与えるようになるかもしれない。AIに制御されている…

■インドの太陽光発電

インドは広大な国土を持つが故に、送電系統を全ての地域に張り巡らせることはまず不可能。そこで、送電系統から遠い地域の住人は、太陽光発電と蓄電池を組み合わせて、小規模な配電系統を設置している。太陽光パネルの設置を政府も奨励し、高額の補助金を出…

■米国で核融合に成功

核融合は太陽のエネルギーを生み出している原子核反応で、現行の原子力発電の核分裂とは違い、核のゴミは出ず、綺麗なエネルギーを作り出すことができる。ただ、その反応を起動するのには超高温が必要で、それを発生させるエネルギー量も膨大となる。だから…

■水素社会に向けた一歩

東洋エンジニアリングは4日、水素の活用に向けて、国内外でアンモニア分解プラントの商業化に乗り出すと発表した。日経新聞によれば、アンモニアを水素キャリアとし、水素を取り出して利用するサプライチェーンでの活用を見込むという。水素燃焼ガスタービ…

■動物園の暑さ対応策

世界的に高温となっている地域が急増している。この暑さは、当然のことだが、人間だけでなく動物にも耐えがたいものとなっている。どの動物も、動物園に飼われているものは、冷房装置があるわけではないから、逃げ場がなくなってしまう。その対応策として、…

■今日は暑かった

近鉄奈良駅まで行き、そこからタクシーで環状バスが走る道路沿いにあるワイフが通院している病院へ。午前中に家を出たのだが、耐えがたいほどの暑さが、タクシーに乗った途端に冷房の効いた車内の空気が突き刺さるような寒さに感じた。暑さを覚悟はしていた…

■炭酸ガス吸着除去

炭酸ガスは、例えば人間の呼気にも含まれているように、動物は炭酸ガスを放出して生きている。その炭酸ガスを植物が吸着することで、大気中、あるいは、水中の炭酸ガス濃度がバランスする。だが、工業化社会になり、化石燃料の燃焼量が増大すると共にその版…

■脱炭素の方向

今日午後遅く、自然エネルギー財団が主催した日本の再エネ推進についての講演会と討論があったが、その討論の部分を視聴することができた。そこで興味を惹いたのは、電力事業者ではなく、電力の需要かサイドに、再エネ電力をもっと供給してほしいという要望…

■マイナンバーカードの混乱

マイナンバーカードに健康保険証を紐付けすることなどについて、揉めている。自分としては、このカードがあるお陰で、確定申告もオンラインでできるので有難い存在だった。 だが、この所議論されている問題は、大量のアナログデータをデジタル化するときに必…