効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

■干魃被害の続く南米

日本では大量の降雨での被害があちこちで起きているが、いま南アメリカでは干魃が何年も続いていて、農業、畜産業が壊滅状態にあると、ワシントンポストが伝えている。明らかに地球温暖化というよりも気候変動が地球全体に起こっていることを示している。 現…

■岸田自民党新総裁

今日午後、岸田文雄氏が自民党の新総裁に選出された。普通の人という感じがする人だ。結末の出しにくい課題を菅前総裁から引き継ぐことになるが、それには自己主張が表に出にくい人が適任なのかも知れない。 すぐに衆議院議員選挙があるが、野党が何でも反対…

■日本発新素材「MOF」に世界が注目

微細な穴が無数に開いた金属有機構造体(MOF)が日本で開発されたようだ。この新素材が脱炭素のカギを握ろうとしている。この金属有機構造体(MOF)は1グラムにサッカーコート1面分の表面積があり、狙った物質をとじ込められる。この表面は物質を吸着する能…

■北海道の洋上風力発電新設に大障壁

北海道には陸上にも洋上にも風力発電を大規模に設置することができると思っていたが、どうもそうではなさそうだ。旧電力事業者の系統に接続する条件が厳しすぎるからのようだ。 報道によると、北海道沿岸に大規模な洋上風力発電所を建設する構想が苦戦してい…

■森林資源の有効活用

全く知らなかったことだが、中国が猛烈な勢いで植林を進めていると報じられている。これまで、中国は地球温暖化対応に熱心ではないという印象を持っていたが、それが覆されたことになる。 国連食糧農業機関(FAO)の「世界森林資源評価」によれば、中国の森…

■ソーラーシェアリング

農林水産省による営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の最新の統計情報が公開された。今回は令和元年度末(2020年3月末)時点の統計データになるが、1年の遅れが傾向の判断に大きな齟齬を生むことはないだろう。 まず、営農型太陽光発電の一時転用許可…

■バッテリー交換式EVトラック

伊藤忠商事は9月21日、いすゞ自動車、JFEエンジニアリングなど4社をパートナー企業に、バッテリー交換式EVトラックと、同車両に搭載するバッテリーパック、バッテリーパック交換ステーションの開発を行うと発表した。商用車のEV化を促進し、物流網の脱炭素化…

■20kW SOFC

今日オランダの友人からメールが入った。NGK・NTK(日本特殊陶業)が、新オフィスを小牧に作り、そこに日立造船製の20kWSOFC(固体酸化物電解質形燃料電池)を設置したのを知っているか、というというものだった。しまった、報道記事を見逃したのか、と思っ…

■Smart Community Summit 2021

今日午後3時から開催されたシンポジウム「Smart Community Summit 2021」を聴講した。3時になっても画面上には「お待ちください」が続いたので、自分の設定が誤っていたのかと心配したが、10分ほど遅れて始まり安堵。だが今度は音声が極めて聞き取りにくい状…

■木質成分をEVや蓄電体に

このところ毎日のように蓄電池やEVに関連する技術開発、新製品の紹介が報じられている。表題に関するものは、殆どが報道記事の丸写しになるが、蓄電に木質が材料として使われるという、想像もできなかったものだ。 製紙大手が将来の柱に育てようと注力してい…

■副生水素を用いた純水素型燃料電池の実証

トクヤマとパナソニックは、トクヤマの徳山製造所(山口県周南市)で苛性ソーダの製造工程で副次的に発生する副生水素を用いた純水素型燃料電池の実証を開始した。実証期間は、2023年3月までを予定している。 当面は副生水素を燃料にするが、これは将来グリ…

■再生事業を企業の収益源にする必然性

燃やしていた紙やプラスチックを再生する事業を、日本製紙や古河電気工業が新たな収益源に位置づける。国内では焼却時の熱を利用する「サーマルリサイクル」という名の下に、積極的に燃やしてきた。だが気候変動対策への高まりから燃やす処理に疑義が出てい…

■再生事業を企業の収益源にする必然性

燃やしていた紙やプラスチックを再生する事業を、日本製紙や古河電気工業が新たな収益源に位置づける。国内では焼却時の熱を利用する「サーマルリサイクル」という名の下に、積極的に燃やしてきた。だが気候変動対策への高まりから燃やす処理に疑義が出てい…

■大型風力発電による環境への影響

日本の洋上に大型のウインドファームがこれから10年ほどの間に幾つも建設されるだろう。それが環境に与える影響次第では、地域に受け入れにくいものが出てくるかも知れないと思い、ネットで調べてみた。 すぐに出てくるのは景観を悪くするということがある。…

■コロナによる経済低迷と温暖化ガス排出量

新型コロナが世界的に蔓延したために経済活動が低迷し、地球温暖化ガスの排出量が減るかも知れないという記事を前に見たことがあった。そんなに目立つほどの排出量の減少はないだろうし、それが気候変動を抑制する効果が出るとは思えないと感じていた。 今日…

■ノーベル賞候補「精密重合」 

今日の報道記事で知ったことだが、化学品の分子構造を制御する「精密重合」技術を、様々な製品開発に応用する産学連携の動きが進んでいるということだ。微細なブラシで機械部品の摩擦を100分の1以下に――。京都大学や大日精化、日清紡ホールディングス、NOKな…

■ノルウェーの石油輸出

ノルウェーは、北海からの石油と掘削権の販売で大きな収入を得て、国民所得も大きく裕福だ。しかし、石油が気候変動悪化の原因の一つであることがノルウェーの政治問題になっている。石油事業から少しずつ撤退するという国の方針が出るかも知れない。 調べて…

■循環型経済

昨日は企業が循環型経済に向けて経営の方向を変えようとしていることを紹介したが、それには、消費者も組み込まれていくだろう。双方に有効な手段がリユースだと思う。持続可能な資源の利用というと、かつては節約や廃棄物問題への対応が主眼だったが、近年…

■マテリアルリサイクル

これまで使い捨てが常態だった商品提供について、リサイクルを規準にする企業が増えてきた。報道によると、積水化学工業は9月7日、2050年に「サーキュラーエコノミーの実現」を目指し、資源循環方針を策定したと発表した。また長期ゴールからバックキャスト…

■ニューヨークの高層ビルへのテロから20年

ハイジャックされた旅客機4機の内2機が、ニューヨークの2つの高層タワービルに突っ込んだのが20年前の今日。テレビのニュースでも終日このことが繰り返し報じられている。その20年後、テロを起こした源の国から米軍が一斉に撤退したが、これから世界の政治・…

■新型コロナとインフルエンザの混合ワクチン

昨年かかりつけのお医者さんの話で、新型コロナが流行してマスクをするのが常態になっているから、この冬にはインフルエンザにかかる人は激減するだろうということだったが、確かにこの冬にはインフルエンザの流行はなかった。しかし、これから来る冬が同じ…

■蓄熱材の量産技術

地域熱供給の歴史は日本では欧州に比べると短い。とはいえ、東京、大阪近辺ではもう数十年の歴史を持っている。 発電所やごみ処理施設などから出る未利用の熱を、パイプを通る水や蒸気を使い域内で活用する仕組みは「地域熱供給」と呼ばれる。日本では電力コ…

■福島県の再エネ比率、県内需要比43%を達成 

福島県は9月1日、2020年度の県内における再生可能エネルギー導入量を公表したと報じられている。同年度の再エネ導入量を県内エネルギー需要と比べると43.4%となった。また、エネルギー種別導入実績(設備容量、大規模水力除く)は2,846MW(対前年比11.2%、…

■再生エネ普及で送電線増強

住友電気工業は送電線事業の売上高を2031年3月期に20年3月期比で2倍の約4000億円に引き上げる。生産能力の増強へ新工場の建設を検討する。他の電線メーカー、例えば古河電工なども同じような事業体制を固めているだろう。洋上風力発電に必要な海底電線の需要…

■木質バイオマス燃料

報道によると、木質発電事業・事業開発を行うフォレストエナジー(東京都品川区)は7月、島根県津和野町における木質バイオマス発電事業の概要を発表した。同時に発電施設の建設開始も明かしている。12台を連結させている。発電容量は示されていない。 木質…

■木質バイオマス燃料 報道によると、木質発電事業・事業開発を行うフォレストエナジー(東京都品川区)は7月、島根県津和野町における木質バイオマス発電事業の概要を発表した。同時に発電施設の建設開始も明かしている。12台を連結させている。発電容量は示…

■竹でバイオマス発電など有効利用

竹は繁殖力が極めて強い。どんどん勢力範囲を拡大し、その過程で他の樹木の育つ余地をなくしてしまう。竹林が放置されると、周辺の雑木林を侵食する。雑木林が傷むと、土砂崩れなどにつながる恐れがあるという。林野庁は18年にまとめた報告書で「元の植生が…

■ブロックチェーンを系統運用に

電力需要の変化は地域によって異なるが、それを取りまとめて制御するのが系統運用と言われる制御だが、単に需給バランスをとるだけでなく、どの発電所をどのレベルで稼働させるかが全体のコストや系統の安定性にも関係するために複雑な制御となる。また次の…

■現実化した気候変動

米国東部にハリケーンが上陸してニューヨークに大洪水が起きて地下鉄が水浸しになって運行が停止した。その前には、そして現在も、カリフォルニアには雨が降らず、干魃と水不足。森林火災も止まらない。 今朝起きて感じた寒さも機能から一変。肌で気候変動を…

■貼り付けの出来る太陽光発電パネル

報道によると、印刷技術を使い、従来の半額で製造できる「ペロブスカイト型」と呼ばれる新型太陽電池の世界初の量産が9月に始まるということだ。ポーランドのスタートアップが建物の外壁などに設置する電池として出荷する。英国や中国の企業も2022年に量産を…