効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

バイオエタノールの製造コスト

油成分を多量に含む藍藻類を大量に養殖して分解し、エタノールを製造して自動車や航空機の燃料に使う研究が各国で行われている。藍藻類が生長するときにCO2を吸収することから、それを燃料として燃やしてもカーボンニュートラルとして温暖化ガスであるCO2を…

船の揺れを抑えてエネルギーに変える

小型船は波の影響を受けやすい。ちょっとした風が吹いたときに起こる高波に翻弄されてしまう。この揺れを抑制し、その抑制システムが発電設備を駆動するという面白い技術が実用化に向かおうとしている。東京大学とマネージメント企画は2016年4月27日、波エネ…

トンネルで思う

今日久しぶりに大阪市内へ出かけた。近鉄線が鶴橋からトンネルに入り、なんばで地下鉄に乗り換えて淀屋橋まで行ったのだが、ずっとトンネルであることを改めて認識し、震度7の地震が大阪を襲ったらトンネルが無傷ではあり得ないと考えるようになった。もし…

フィルム状電池

今日の新聞報道で、諏訪東京理科大学が長野県などと連携してフィルム状の太陽電池を開発するということを知った。このような形状の太陽電池は既に他にもあるが、今回のものは、植物の栽培を妨げないよう、成長に必要な光を透過する薄いフィルム状に設計し、…

ガス市場の全面自由化

都市ガス市場の全面自由化が来年の4月から予定されているが、地方の小規模都市ガス事業は対象にはならないから、実現に向けたステップは電力市場の全面自由化とはかなり異なる。総合資源エネルギー調査会が行程を審議しているが、三大都市圏のガス導管をつな…

ソーラーインパルス米国西海岸に到着

昨年の7月6日にこの日記に書いた、太陽光発電からの電力だけでプロペラを回して飛ぶソーラーインパルスが23日夜(日本時間24日午後)、米西海岸カリフォルニア州シリコンバレーのモフェット飛行場に到着、米大陸着陸を果たした。中国を離陸してから、当初の…

災害とWiFi

昨日のニュースで知ったのだが、通信事業者が力を合わせて無料で使える公衆WiFi通信サービスを提供し始めたということだ。今回の熊本を中心とした地震災害では、揺れが一週間以上にわたって続いているという先例のない現象に市民は翻弄されている。その中で…

夏の電力予備率

経済産業省は22日、今年8月の電力需要の最盛期にも全国で供給不足は起きないとの見通しを発表した。供給力がピーク時の需要をどれだけ上回っているかを示す「予備率」は大手電力9社の合計で安定水準の9.1%を確保。これは安定供給に必要な3%を大きく上回…

地域のエネルギー

これまでの発送電システムは、大規模な発電設備を作り、そこから延々と送電線を需要地まで引っ張っているのだが、このビジネスモデルが大きく変わろうとしている。それはマイクログリッドで、エネルギーの地産地消に関心が高くなっているのに対応すると同時…

天候予測

天候によって出力が変動する太陽光・風力発電が多く連系されている送電網の制御は難しいと言われる。しかし、固定価格買取制度によってこの再エネが急速に普及したスペインでは、早々にこの買取制度を取りやめるほど連系量が増え、制御能力を超えるのではな…

業務用SOFC

固体酸化物電解質燃料電池(SOFC)は、これまで家庭用規模700ワットのものしか商品化されていなかった。だが、今年から2〜3年で数キロワットから数百キロワットのものまで多様な規模のSOFCが商品化されそうだ。これまで政府の実証試験を行ってきた三菱日立パ…

畜電池技術の進歩

蓄電池の技術開発はまだまだ進むだろう。特にリチウムイオン電池は、当面電気自動車やハイブリッド電気自動車に利用されるだけに、容量の増強と反応速度の向上が重要だが、いろいろな新しい技術が世界的に発表されている。その一つだが、東京工業大学 大学院…

変なホテルのエネルギーシステム

ハウステンボス(長崎県佐世保市)が運営する宿泊施設「変なホテル」の一つの宿泊棟に最新鋭のエネルギーシステムが設置され運用を始めた。「変なホテル」は、ロボットによる接客などで知られる宿泊施設で、テーマパークであるハウステンボスに隣接する。こ…

エクアドルで地震

九州ではまだ地震が絶え間なく起きているようだが、南米エクアドルでもマグニチュード7.8、震源の深さは約19キロという地震が起きた。地球規模で連動が起きているのかも知れないという感じまでする。首都キトから約170キロ西の太平洋沿岸で起こり、77…

九州全体が地震帯か

熊本を中心にして続発している地震の情報を見ていると、九州全体が2つに割れるような動きをしているように感じる。これだけ広域で地震による倒壊家屋、山崩れ、道路の寸断が起きたのはこれまでなかったことだけに、日本の地震の複雑さ、地震帯、活断層の動き…

熊本大地震

昨夜テレビニュースを見ている時に緊急テロップが出て、熊本で大きな地震が起こったということを知った。今朝になってその被害がかなり大きいことを知ったが、幸い阪神淡路大震災の時のような大火災が発生せず、津波もなかったために大悲劇にならなかったの…

米国大手石炭会社倒産

Peabody Energy(ピーボディー・エナジー)は米国に本社を置く石炭大手。米国内石炭最大手であり、米国の総発電需要の約10%、世界の2%の石炭を供給している。米国内を中心として、オーストラリアやベネズエラで石炭生産に携わり、世界各国で約30の炭鉱を所…

奈良市庁舎の耐震診断

建設から約40年たつ奈良市庁舎(同市二条大路南1丁目)の耐震診断の結果が12日公表されたが、主要な部分について、震度6強以上の地震で倒壊する危険性が高いとされる結果が出ている。仲川元庸市長は診断結果を踏まえ「専門家や広く市民の意見も聞き、建て替え…

主要7カ国外相会合

主要7カ国の外相が広島を訪れて平和記念園と資料館も訪問するという行事がどのように展開するか興味を持って見ていたが、予想以上に前向きのものであったのに安堵している。特に、米国のケリー国務長官が自ら口火を切って、当初の予定に入っていなかった原爆…

珊瑚礁の消滅

今日は昨日の暖かさが嘘みたいに冷え込んだ。三寒四温だと思いたいが、何となく気候変動の影響もあるかなと思ってしまう。昨日のニューヨークタイムズの一面に、米国の海洋学者がオーストラリアの珊瑚礁を調査して、ある程度地球温暖化の影響は受けているだ…

東京都が新電力事業を

環境施策の一環としてということらしいが、東京都が新電力事業を始めるらしい。再生可能エネルギーの比率の高い電力を供給するのが、うたい文句。これは地方自治体が始める新電力に共通したことだが、自治体間で再エネ電力の奪い合いが始まるかも知れない。…

オーストラリアに使用済み核燃料埋設?

オーストラリアには原子力発電所がない。しかし、ウラン原料の最大供給国である。いま同国政府は世界の核燃料と核廃棄物の貯蔵を引き受けることが収益性の高い事業になる可能性があるとして設備の建設を推進しようとしている。この5月に具体案が公表されるよ…

通信用海底ケーブル

太平洋、大西洋には既に通信用光ケーブルが何本も埋設されている。これに加わる新しい海底ケーブルをNECが敷設することとなった。通信量増大に対応するためアンゴラの通信会社がNECに発注していた。アフリカのアンゴラと南米ブラジルを全長6200キロメート…

沖縄の新電力

沖縄は本土から完全に隔離された電力市場になっているために、新電力には入りにくいだろうと思っていたが、新電力のイーレックスは沖縄で電力小売事業に参入すると発表した。本土で盛んな家庭用ではなく、沖縄ガス(那覇市)と共同出資会社を設け、10月から…

人力発電

昨日時事通信の報道を載せた記事に興味を惹かれた。治安改善が大きな課題であるブラジルの刑務所で、蓄電池につなげた自転車をこいで発電することが社会貢献として評価し、受刑者の刑期を短縮する制度が導入されているというものだ。蓄電池にためられた電気…

リチウムイオン電池の充電速度

電気自動車は電気モーターで駆動されるために、走行も円滑で高速の乗り心地も良い。そして、充電を再生可能エネルギーから作った電気で行えば、地球温暖化ガスであるCO2を排出せず、走行中も排ガスを出さないという優れものである。だが、その駆動エネルギー…

出力変動対策で水素製造

東北電力は、再生可能エネルギーの出力変動対策として水素製造に関する研究を来年3月から開始すると発表した。同社研究開発センター(仙台市)内に太陽光発電設備や水素製造装置、燃料電池などを設置し、出力変動対策への適用可能性を2年間検証する。再生…

ガス市場の自由化

昨日から電力市場が全面自由化されたが、ガスについても来年度から全面自由化される。その時の供給条件について、経済産業省・資源エネルギー庁は、2017年4月のガス小売り全面自由化後も、マンションなどへの一括供給を認めない方針だという。電力の場…

年度初め

エイプリルフールの4月1日。日本ではこの日から新しい年度が始まる。国の会計年度に会わせていろいろなことが今日行われる。企業も入社式。多くの新卒者が新しいキャリアに挑戦を始めた。そして、電力市場の全面自由化も今日始まり、特別のことはなかったが…