効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

インドも太陽光発電コストについて中国に問題提起

トランプ大統領がパリ協定からの離脱を表明し、国内的には石炭産業を保護するために、再生可能エネルギー、特に太陽光発電関連事業への促進策を止める方向に向かっている。また、貿易赤字がもっとも大きい中国に向かっても、太陽光発電パネルなどが政策的に…

つくばね発電所稼働

奈良県東吉野村で80キロワット規模の小水力発電所が7月から稼働を開始した。これは、100年前の大正3年から昭和38年まで操業し、主として製材に使用されていた水力発電所を54年ぶりに復活させたもの。住民団体「東吉野村小水力利用推進協議会」と市民生活協同…

地域の夏祭り

今日は自分たちの住む地域の夏祭り。午後5時から8時までで、家の近所になる公園で開かれた。これまでほとんど出かけたことがなかったが、西宮に住む3何の家族が参加すると言うことでやってきたので、案内がてら自分も一緒に参加。想像以上に多い人が集まって…

原発の尻拭い始まる

原発がごく短時間でも稼働すれば、使用済み核燃料は生まれるし、発電設備の主要部分は高度な放射能を帯びることになる。これをさっとなくする技術は現時点でないから、どこかに長期保存して、放射能のレベルが下がるのを待つしかない。だが、その管理を人間…

水素を海外から輸入

今日NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が発表し、また、新聞も報じているが、ブルネイで調達した水素を日本まで海上輸送し、水素の利用者へ供給する実証を行う予定だ。これには、千代田化工建設が開発した有機ケミカルハイドライド法と呼ばれるも…

英国もフランスの自動車政策追随

この間フランスが2040年迄にガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針を打ち出したが、これと同様の施策を英国がとることになったという。都市部などでの深刻な大気汚染問題に対応する目的だというが、大気汚染の問題が大きい中国もこれに倣った施策を…

自動車の車体の樹脂化

炭素繊維強化プラスチックはいま大型旅客機の胴体や主翼部分に使われていて、その製品化技術は東レが断然強い。以前から自動車にもこのような強化樹脂が使われるだろうと思っていたのだが、依然としてスチールやアルミの素材が使われ続けている。成形のやり…

ニューヨーク州が蓄電設備目標

ニューヨーク州は、2030年に電力の40%は再生可能エネルギーからのものにするという目標を掲げている。その実現に向けた動きだが、規制当局に対し蓄電設備の設置目標を設定する義務づけをした州法を議会が認め、後は州知事がそれにサインするだけのところま…

インドの送電系統と再エネ

インドは広大な面積を持つ発展途上国であり、送電系統容量は絶対的に不足している。これまでも風力発電や太陽光発電の設置に向けた施策を打ってきたが、まだ電気のない地域が多くある。変動が予測しにくい再エネの増強も、系統の制御を伴わないと実現させに…

ハワイが再エネ100%目標

ハワイ電力が規制当局から、2040年に再エネ100%にする計画を受け入れられた。ハワイ電力の供給するのは幾つかの島を対象にしているし、その諸島の電力系統は外部からは切り離されているから、系統の制御は複雑になっている。この計画に従えば、当面6年間は…

荒川水系給水制限

国土交通省関東地方整備局と東京都、埼玉県、水資源機構などは20日、荒川水系の取水制限を21日午前9時以降、これまでの10%から20%に引き上げることを決めた。上流の4カ所のダムの貯水量が少雨で低下した状態が続いているためで、同水系で20%の取水制限…

関電などがVPP実証に参加

政府が昨年度からバーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業を行っている。VPPと電力の需要端に分散型電源や需要そのものの制御をとりまとめて相互連携して運用を行うことによって、需要サイドに見かけ上の発電所ができる、というもの。その実証試験の…

生駒市に新電力

生駒市が51%出資する電力小売り会社(地域エネルギー会社)「いこま市民パワー」が、発足した。資本金1,500万円。これには大阪ガスが30%出資し、市民参加による「市民共同太陽光発電所」を推進する一般社団法人・市民エネルギー生駒も出資する。自治体中…

三菱重工がフランスの原発製造会社アレバに出資

フランスの原発製造会社アレバは、フィンランドの原発建設が遅れるなどで経営が悪化し、2016年まで6年連続で赤字を計上。累積損失は1兆円を超えた。救済に乗り出したフランスの電力事業EDFはアレバと提携関係にある三菱重工にも支援を求めていたが、ア…

高温超電導材料

高温超電導は、電線の素材を特殊なもので作ると、極低温で電気抵抗がゼロになるものだが、これまでは零下269度という絶対零度に近い液化ヘリウムで冷やさないと高温超電導は実用的に作り出すことは出来なかった。しかし、そのヘリウムは天然ガスを採掘すると…

フリーゲージ・トレイン

ずっと前から九州新幹線の長崎ルートに、軌道の幅が狭い在来線と、幅が広い新幹線軌道とを、車輪の軸上の位置を変えることによって、一編成の同じ列車が走行できるようにするために、フリーゲージ・トレイン(FGT 軌間可変電車)が導入されると聞いていた。…

自然エネルギー市民の会

今日は昼前に家を出て、時季外れの猛暑の中を天満橋近くにあるドーンセンターまで出向いた。今年で13年を迎えた表記の会の総会に出席するためだ。総会だけなら委任状で欠席するのだが、今日はその前に2つの講演があり、共に興味を持ったからだ。最初の講…

電気料金引き下げ

先日関西電力が、平均3.15%の電気料金の引き下げを発表した。高浜原発3、4号機(福井県)が6〜7月に営業運転を始めたことで削減できる火力発電用の燃料費や経営効率化による計877億円を値下げの原資にするとしている。これに対抗する形で今日大阪ガスの…

*バイオマス発電 最近相次いでバイオマス発電の設置計画が報じられている。FIT制度で買取価格が高く設定されているのと、次第に木質系のバイオマスについて燃料調達システムが整ってきたからだろう。サーラコーポレーションが愛知県豊橋市に木質バイオマス…

小型風力発電

デンマークの小形風力発電機メーカーであるソリッド・ウィンド・パワー社が、同社の風力発電装置(19.8kW)が、日本海事協会の認証を取得したことで、日本の風力発電市場に進出すると発表したと報じられている。日本にもこの程度の規模の風力発電メーカーは…

九州の人達にお見舞い

空前絶後とも言えるような大雨による大被害に遭遇している九州の人達に向けて今できることは、お見舞いの気持ちを持つことしかない。また熊本の大地震に続いて今日の昼前、鹿児島で震度5強の地震があった。この地震による被害は今朝の段階では分からなかった…

南オーストラリアで大規模蓄電池設置

以前にも触れたことがあるが、オーストラリアの南オーストラリア州には、太陽光、風力による発電規模が大きく、その出力変動が制御しきれなくて大規模な停電を起こしたことがある。それへの対応として送電系統に大規模な蓄電設備を取り付けることとなり、計…

海流発電

NEDOの発表によると、NEDOと(株)IHIは、海流エネルギーを利用して発電する新たな再生可能エネルギー技術である水中浮遊式海流発電システムの100kW級実証機「かいりゅう」を、IHI横浜事業所で完成させた。海流はその流速などがほぼ一定であるために、このエ…

フランスがガソリン・ディーゼル車の販売を40年に禁止

フランス政府は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出を抑えるため、2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を国内でやめる方針を明らかにしたと報じられている。これによって自動車の電動化が推進されることは確かだが、これから25年ほど…

電力の値下げ競争

関西電力は6日、8月1日から電気料金を家庭向けで平均3.15%、企業向けで同4.90%引き下げると発表した。これまでなら、地域独占の電力事業は、原料価格の変動を要因とするもの以外は、経済産業省の厳しい原価査定を経て出なければ料金を変えることはでき…

波力発電

神戸港で面白そうな波力発電の実証実験が行われているという記事を見た。これまでの波力発電といえば、荒波が打ち寄せる海に設置されて発電するというものばかりだったが、今回、ベンチャーのウェーブエナジーテクノロジー(東京・港)が神戸市の協力を得て…

業務用SOFC

京セラが3kWという業務用規模の発電能力を持つ固体酸化物燃料電池(SOFC)を開発し、7月から受注を開始している。この発電規模では最高とする51%の発電効率を持ち、排熱を回収して給湯暖房に使うコージェネレーションとしてのエネルギー効率は90%を超える…

核燃料再処理 13.9兆円

一昨日に書いたことと密接に関係することが今日報じられた。それは、原子力発電所から出る使用済み核燃料の再処理について、青森県六ケ所村で進める総事業費が現在の見込みより1.3兆円膨らみ、13.9兆円に上る見通しとなったというものだ。その記事では、新規…

LNG輸入契約の仕向地条項

日本は世界最大のLNG輸入国だ。アラスカからの輸入が1969年11月に開始されたが、このプロジェクトは東電と東ガスの共同事業だった。これ以来、輸入量が急増していったが、安定供給を重視したことで長期契約が多く、それにはFOBの場合、他へ転売することを禁…

核燃施設廃止に1兆円

6月30日に報じられたことだが、日本原子力研究開発機構は原子力発電所の使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出す「東海再処理施設」(茨城県)の廃止に、合計で約1兆円かかると見積もっているらしい。青森県六ヶ所村の処理設備もほとんど稼働できてい…