効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■北極圏の氷

 いま300人ものリサーチャーが北極圏の氷に囲まれながら移動する船を利用して、氷の調査をしているそうだ。MOSAiCというプロジェクト。Polarsternと名付けられた砕氷船を足場に氏、調査基地を、できるだけ長く残りそうな氷床に建設して、リサーチャーが交替でデータを採取しているのだが、予想以上に早く氷床がなくなり、基地自体を別の場所に移動せざるを得なくなっているとのことだ。このプロジェクトは昨年の9月に開始されている。

 北極圏の氷の量が大きく減っていることは知られているが、それが地球の気候に与える影響を調べている。どのように氷ができ、壊れているかを調べているそうだが、そこで分かったことの一つに、氷はそこを照らす太陽光の3分の2を反射しているということがある。ということは、氷の量が減ると、太陽光は直接海水を温めることになり、水温を上昇させる。その上昇の速度はゆっくりしているのだが、それが長く積み重なると、海に接する大気の温度も上がり、確実に地球は温暖化していく。現在北極圏にある氷の量は、1980年頃と比較すると、300万平米少なくなっているそうだ。現在のテンポで氷の減少が続くと、ここ数十年の内に、北極圏に氷はなくなってしまう可能性がある。

 炭酸ガスも含めて幾つかの地球温暖化ガスがあるが、それが人間活動の結果として大気中へ放出される量が増えることによって、地球から宇宙に放散される熱の量が減り、地球の大気を温暖化しているのだが、それが北極、南極の氷の表面積を縮小し、さらに地球温暖化を早めているということだ。この調査で分かったことに、これまでは比較的温度が高い海水から冷たい大気に向かって熱が移動すると考えられていたのが、どうもその熱移動が双方向に見られるという調査結果が出ているようで、これをどのように解釈するかが新たなテーマになっているとのこと。

 海は生物発祥の場所だったし、その環境の変化は生物の生きる状況に影響し、自分に適した場所に移動することができれば救われるが、それが出来ない生物は死滅することになる。その変化が加速させれば、地球上の生物は想定される以上に早く消滅するかも知れない。

 

 

 

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