効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■日本の風力発電

 日本風力発電協会が1月15日に、2019年末日本の風力発電の累積導入量(速報)を発表している。2019年12月末の累積導入量は3,923MW(392.3万kW)・2,414基、発電所数457発電所だった。2019年単年導入量は270MW(27.0万kW)・104基、発電所数17だった。2019年単年導入量は前年とほぼ同程度で、新規導入量では僅差で過去最多となったということだが、世界的に見ると極めて貧弱。日本の総発電量に占める比率も小さい。再生可能エネルギーとして、世界的には風力が中心だが、日本は太陽光発電の比率が高い。

 日本での風力発電は海外製品が多い。日本で三菱重工が作っていたのだが、一昨年だったか、世界のトップメーカーであるデンマークのVestasと合弁で作るようになった。だが、おそらく当分はこれまでに国内に設置されたVestasの風車の修理を担当することになるのだろう。これまで設置数が伸びなかったのも、海外製の風車が故障すると、部品を取り寄せるのに時間がかかって発電出来ない日数が大きくなり、逸失利益が大きく

 


なることにも原因があったとされるが、それがどこまで解消できるだろうか。

 ドイツの発電量に占める再エネの比率は19年に初めて化石燃料を凌駕している。再エネの発電シェアは46%に達している。日本は、エネルギー白書によると、2017年度の比率は18%に過ぎない。これには風力発電が増えないことも一つの原因だと思える。だが、いま実証試験が行われている洋上風力発電が大規模に設置される可能性が高まっている。環境省の出した風況調査の結果で見ると、北海道周辺の全海域に風力発電に適して風が吹いているし、東北地方の日本海側沿岸も適している。コストの問題が解決できれば、漁業関係者との折り合いだけが課題となるのだろう。期待できるとはいえ、設備として完成するには10年ほどはかかるだろう。2019年12月末時点で、環境アセスメント手続きの配慮書以降の段階にある案件は総数で263件、合計容量は29GW超(2,916万kW)に達し、そのうち14GW(1,398万kW)は洋上風力発電だったらしい。これが今後どのように伸びるかを見守る必要がある。

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