効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■日本中央競馬会栗東トレーニング・センターのバイオマス発電

 神戸製鋼は1月16日、日本中央競馬会栗東トレーニング・センター滋賀県栗東市)内にあるバイオマスプラント向けに、スクリュー式発電機2台とバイナリー発電機4台を納入したと発表した。競馬とバイオマスのイメージが最初一致しなかったが、トレーニング・センター内で発生する、競走馬や家畜を飼育する際に、寝床に使用する藁や、おが屑、もみ殻などで使用済みのものと知って納得した。飼育されている馬の頭数は多いだろうから、そこから排出される量は多いだろう。まさにバイオマス。これまではおそらく堆肥にして販売していたのだろうが、その販路の確保だけでも大変ではあっただろう。

 これを乾燥させて燃料にし、最大620kW(310kW×2ライン)を発電し、発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)を通じて売電される仕組みになっている。発電システムは、スクリュー式発電機2台とバイナリー発電機4台がセットになっている。既に昨年11月から稼働しているが、最大620kW(310kW×2ライン)を発電し、このような小型のものにしては高い約12%を達成している。前段はボイラーによる高圧蒸気でタービンを回して発電し、その排熱がまだ高温であるのを利用してバイナリー発電をするという二段階になっている。排熱蒸気の温度はまだかなり高いだろうから、バイナリー発電は順調な発電をしているはずだ。システム図を見ると、バイナリー発電の後段で給湯装置を動かしてはいないから、コージェネレーションにはなっていない。馬房に利用する温湯が造れるはずだが、コストとの見合いで止めたのだろう。

 この設備の稼働が順調であれば、競走馬のトレーニングセンターは他にもあるから、さらに同様のバイオマス発電が設置されるかも知れない。また、畜産業でも導入できる可能性もある

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スクリュー式蒸気発電

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バイナリー発電



 

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