効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■蠅が蛋白源

 この間から大豆から人工肉を作るビジネスが大拡大したとことについて何回か書いてきた。最近見た報道では、米調査会社によると、植物肉の購入者の90%は普段は普通の肉を食べている。宗教上の理由などから厳しい菜食主義を貫く「ビーガン」ではなく、ときどき肉を食べない日を設ける「フレキシタリアン」が増え続けているという。19年、本物の肉の味わいに似せた植物肉は米国で一大ブームになったが、環境問題や健康への意識が高い若者を取り込もうと、ファストフード店が相次ぎ植物肉をメニューに採用したためだとしている。

 だがこれも通常の食材が形を変えただけに過ぎないと言えるかも知れない。しかし、蛋白質はいろいろなところから入手できる。ある記事で紹介されたのは、ハエや藻が世界の「タンパク質危機(プロテインクライシス)」を救うかもしれないということだ。人口増や新興国の経済発展に伴う肉食化で肉の需要増に飼料の生産増が追いつかず、タンパク質が不足するのではないか。そんな懸念が広がるなか、肉や魚に頼らずハエや藻などを使って「持続可能なタンパク源」の開発に取り組むスタートアップ企業が注目されているという。福岡市で2016年に創業したムスカ(東京・中央)は、畜産農家から出る家畜のふんや食品工場から出る残りかすなどに「イエバエ」の卵をまき、ふ化した幼虫を、ふんなどを栄養源として成長させている。幼虫やサナギを乾燥させて飼料とし、ふんなどは臭いのない肥料に加工する。「害虫」とされるハエを使った発想に投資家なども関心を寄せているらしい。

 これは蠅の幼虫やサナギを飼料にするのだが、戦中戦後の食料の不足した時代には、例えばイナゴを炒めて食べたことは何度もある。蠅の幼虫でも、蠅だと言わずにまとめて揚げ物にしたら案外美味しいかも知れない。勿論何かの味付けは必要だろうが、これまでに書いたような、大豆で代替肉を作るには、大量の大豆を新しく栽培する必要があるが、生ゴミを食べて育つ昆虫の卵や幼虫を素材とした食材を作れば、ゴミも処理できることになり、一石二鳥となる。蜂の子は通が食べるものだが、同じようなものだろう。何か上手なイメージを作れば、いま世界で飢えに苦しんでいる子ども達に良質の蛋白を与えることが出来るのではないだろうか。

 

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