効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■伊方原発の電源喪失

25日に伊方原発で、ここに電力を送る送電線の点検中に何かの誤作動があって、送電が止まり、一時的に電源が喪失する問題が起きた。別の送電線からの受電に切り替えるなどして約10秒後には復旧したということだが、運転停止中の1、2号機はすぐに別の電源から受電できたが、3号機は非常用ディーゼル発電機が起動した。1号機は廃炉が決まっていて核燃料は取り出されていたが、2号機3号機は再稼働を予定しているから核燃料は装填されている。3号機は昨年12月26日に定検入り。今月12日には制御棒が誤って約7時間引き抜かれた状態になった。同20日には使用済み核燃料プール内で、燃料の落下を示す信号が発信されるなど、定検中のトラブルが相次いでいる。制御棒が引き抜かれた状態というのは、原子炉の反応を停止できない状態ということだから、暴走の可能性もあるだろう。

3号機は再稼働について、運転差し止めの仮処分が決定し、四国電力はそれに対して反論しようとしていた矢先のトラブル。これが、停電が起きて非常用ディーゼル発電機が起動したということは、通常の外部電源が供給できなかったことを意味する。非常用電源が起動しなかったことが、福島第一原発事故の最初の原因の一つだから、停止中であったとはいえ。伊方原発も大きなリスクに直面していたことになる。非常用発電機は常時発電しているわけではないから、すぐ稼働することが保証されているわけではない。今回は10秒ほどの電源喪失だが、これ以上続くと反応炉の制御も出来なくなる可能性がある。非常用発電機も外部電源で起動させないといけないが、外部電源が止まっていれば蓄電池で起動させる。それに手間取ると、起動したとしてもそれまでの時間が長くなることも考えられる。

これは伊方原発に限らず、他の全ての原発に共通する問題だから、回復したから良かった、で済ますことは出来ないトラブルであることは確かだ。

 

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