効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■インドの石炭火力発電

 今日受け取ったインドに関するニュースで、インドでは石炭火力の問題は、温暖化ガスの排出が多いということではなく、硫黄分など大気汚染物質による大気汚染を起こしていると言うことを改めて知った。インド政府もこれに対する規制を強めてはいるが、それをすり抜けて、あるいは無視して旧式の石炭火力が大量に運転を継続しているらしい。ニューデリー周辺の石炭火力は汚染物質を除去する装置を取り付けなければ、2019年で稼働を停止するよう当局から命じられているが、具体的な指示がないとして運転を継続すると表明しているという。

 この首都周辺には11基が稼働しているが、その内1基だけが汚染物質除去装置を取り付けたものらしい。ということは、運転継続を認めなければ電力不足が起きるのは確実だから、政府も強制的に停止させることはできないということだ。この規制は2017年末が期限だったものが2019年末に引き延ばされたものだが、再度繰り延べをするか、停止させるかの状況に陥っている。ロイターの報道では、インド全体では、石炭火力の半数以上がこの除去設備の取付ができておらず、装置回収を命じられた設備の94%が、2019年に完成させるという指示をうけているにも拘わらず、その指示に対応した動きをとってこなかったようだ。これが全て規制期限の延期を申し入れているようだ。

 中国も同様の汚染問題を抱えているが、インドの方がさらに深刻であるように見える。日本も含めた世界の先進国がこれをどのようにして改善できるようにサポートできるかも大きな課題だろう。日本が主張するように、効率の良い石炭火力技術を輸出するという方策は、当面の課題の解決にはなるが、脱炭素には程遠いものとなる。どう対応すべきか。日本がコスト的にも可能な脱炭素(Carbon Capture)を開発できればその回答の一つになるのだが。

 

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