効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■電力事業と系統用蓄電池

 調査会社ウッド・マッケンジーからのレポートに拠れば、これまで殆どの電力事業者は、電力向け規模の蓄電池に関心は持っているが本格的に採用設置するまでには至っていなかったようだ。これまで同社は40社ほどの電力事業の設備計画の動向を毎年調べてきたのだが、これまでの3年で見ると、蓄電池が長期設備計画に大きな比率を占めては来なかったようだ。2020年代に重要な設備となるとは見なされていなかったようだ。だが、2018年の設備計画に6社ほどが大型蓄電池の購入を計画に入れたが、2019年に出された各社の設備計画には、軒並みに系統用蓄電池が組み込まれ、その計画では毎年かなりの基数が積み上げられるようになった。調査対象の電力各社の内10社が、2018年に計画していた設置数は、軒並みに跳ね上がり、平均で見ると5倍になっているようだ。

 その結果、2020年から2029年にかけて計画された全ての蓄電池設置規模は6.3GW (630万キロワット)になっている。これはまだ設備計画だから、実際の設置規模がどのようになるかは分からないが、これを上回る規模になる可能性もある。その数字を示しているのが、添付の図表で、その急増を数字で見せてくれる。

 図表の項目を日本語化する余裕がなかったが、2019年作成の年次計画で設置規模が急上昇していることが分かる。変動性再生可能エネルギーからの電力の設置がこれでさらに進むことになるだろう。この曲線が下に下がることはなかろう。

 

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電力事業の蓄電池設置計画の推移

 

 

 

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