効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■北海道に洋上風力発電が登場

 実証試験が行われていた洋上風力発電が本格的に設置されることになった。コスモエネルギーホールディングス風力発電子会社、コスモエコパワーが石狩湾沖で最大出力100万キロワットの洋上風力発電所の建設を計画していると発表している。環境影響評価(アセスメント)に基づく「計画段階環境配慮書」を提出したが、基礎部分を海底に固定する「着床式」と浮体によって海に浮かべる「浮体式」を併用する方針だという。沿岸部の勾配が強くて、着床式だけでは出力を確保できなかったのだろうが、両方式を同じ場所で比較できるのは有り難いという感じがする。羽根の直径が200メートル前後におよぶ大型風車を最大125基設置するというが、事業区域は石狩市小樽市の沿岸から水深約200メートルの範囲を想定しているとのこと。着床式の限界深度というものがあるのかどうか、調べてみる必要がある。

 石狩湾沖では風力開発のグリーンパワーインベストメントが出力10万キロワットの洋上設備を2022年に稼働させる予定だというし、Jパワーも70万キロワット規模の開発を計画しているようだ。100万キロワット最大125基の完成にはどれくらいの年数が必要か分からないが、これによって、北海道の洋上風力発電計画が次々に登場することが期待される。

 これで発電された電力は、高圧直流送電線(HVDC)で陸上の送電系統に連系されるのだが、そこに十分な容量を持つ送電線がなければ、その新設も考えなくてはならない。発電機はある程度のまとまりでHVDCにより相互に接続され、そこから陸上に延長された形になるだろうが、全体のシステムがどのような形になるかも知りたいところだ。海外でも125基という規模のものは聞いたことがないが、順調な施工が進むことを願っている。コスモパワーは石狩湾新港にも2018年から稼働している陸上風力発電設備2基を持っているから、洋上からの電力受け入れにも経験を生かせるはず。石狩湾は札幌市に近いから、100基を越える風車は観光の対象にもなるだろう。

 

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