効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

エネルギーの有効利用の現場

今日連れ合いの妹2人が米国に帰るのを見送ったので午後遅めになったが、インテックス大阪で開催されている大阪ガスのビジネス向け展示会、Scrum2010に出かけた。昔はガスをいかに有効に利用するかにこのような展示の主力であったが、ガスを直接利用するところだけでなく、その周辺でエネルギーが無駄に捨てられているのをいかにうまく再利用するかのシステムを売り込むのに力が入っているなと感じた。いま大手ガス事業は大規模な発電も行っている。電力事業とガス事業の境目が分かりにくくなっているのだが、熱も含めたエネルギーの利用を効率的に行うというアイデアについてはガス事業に一日の長がある。しかし、電気という優れたエネルギーとの競争が激しさをましているいま、どれだけ異業種と連携し、また、ユーザーの知恵も借りて、総合的なエネルギー効率向上を実現することの重要性が増していると感じた。
関心がある分散型発電機についても、小型でありながら発電効率の高いものも開発されているのを知った。需要端に近いところの発電効率が高まれば、その発電によって生まれる熱も使えるのと合わせると、CO2の排出削減効果も大きくなる。ガスによる分散型発電と太陽光発電との組み合わせも売れているようだ。いまは同じ場所にあるものの組み合わせしかできないが、いずれ遠方にある自然エネルギーと組み合わせて、全体としてCO2の排出を削減する仕組みが日本でも生まれるだろう。その時にはガス事業が再生可能エネルギーによる発電事業者として、ガスによる分散型発電設備を持つ顧客に電力を供給することによって、ガスのユーザーがカーボンクレジットを獲得するようなビジネスモデルができるはず。日本では新しいビジネスモデルがなかなか具体化できないの課題なのだが。