効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

京都へ

昼前から歳のせいで脚が弱くなった米国からのご婦人2人を連れて京都へでかけた。竜安寺へ行きたいというので、京都駅からバスで行くことも考えたが、時間が不足する可能性があるのでタクシーを奮発。秋の竜安寺は気持ちの良い色に包まれて、二人は大喜びだった。石庭の縁側に座り込んでしばらくの時を過ごしたが、楽しんでいた静けさをラウドスピーカーからの案内メッセージが破壊した。それも日本語だけではなく英語でもやる。昔ここへ来たときにはこのような案内はなく、1時間ほど静けさを楽しんだ記憶がある。今日の案内音声の内容は、入口で貰ったパンフレットの繰り返し。一体何のつもりでこのような破壊行為をするのだろうか。案内の最後に「静けさをお楽しみください」という表現があったが、ますます腹が立った。これが観光都市京都の名所で行われているとは信じがたい。一緒の二人も妙な顔をしていた。この石庭の良さを完全に失わせるようなことはぜひ止めてほしい。
その後竜安寺から歩いていける金閣寺へ行った。本当はきんきらのない銀閣寺へ行きたかったのだが、入場時間に間に合わない可能性があるので、すぐ近くの金閣寺にしたのだった。修復で金箔の色が出すぎているのは気に入らなかったが、我々が入場時間の5時に何とか駆け込んだこともあって、ほとんど人影がなく、日が陰ってきた庭園の風情は素晴らしかった。これまでには、池のそばで人の足を踏まないかと心配するような混雑しか経験したことがなかった。それがゆっくり金閣と周辺の庭を見ることができて、明るさが落ちた時間に見る金閣は案外風情があるものだと感じた。
金閣寺からはバスで市内に戻ったが、座ることができて足弱の女性にとっては救いだっただろう。地下鉄の東西線にも初めて乗った。転落しようとしてもできないプラットホームになっている。これからの鉄道はこのようになっていくのだろう。どこまで安全とコストの組み合わせを計算するかだが、この構造の場合、空調コストはかなり少なくなるのかななどと思いながらの乗車だった。