効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

次世代自動開閉器

中部電力が、メーカー2社と協同で、配電線の電流や電圧を計測できる次世代自動開閉器を開発し、来年度から実証試験を始めるそうだ。太陽光発電が大量導入されて、配電線を流れる電力の品質に影響が出るのを管理する目的のようだ。断線の検知にも使える。年度内に計測データを送信するための子局装置を開発する。この開閉器にはセンサーが内蔵されていて、交流3相の電流と電圧を高精度で計測できるという。現在配電線の電流・電圧は変電所の引出口でしか計測していないそうだ。本当だろうか。変電所から出るところでの電圧はまだ高くて、末端に行くまでに幾つかの変圧器を経由しているはず。そのどこでも電流・電圧を測定していないのだろうか。多分幾つか重要な部分では測定されているはずだが、その測定点が太陽光発電の普及によってこれから急増するのに備えようとしているのだろう。
日本の配電系統はもっとIT化されていると思っていたのに、この情報は意外だった。自動開閉器はこれまでも設置されている。自動という以上、何らかの異常を検出して回路を切ったり、遠隔制御によってオン・オフするようになっているのだろう。それとこの次世代と称するものとどこがもっとも異なるのだろうか。これまでのものは電圧だけを検出していたのだろうか。あるいは測定精度が高くなかったのだろうか。記事によると、実証試験がうまくいけば、中部電力は13年度から本格導入する計画で、同社エリア内に約6万台設置済みの開閉器を20〜30年かけて交換するとある。電流・電圧の変化を面的に把握する目的もあるとのこと。末端で太陽光発電設備が集中して設置されると、電力の流れが偏る可能性はある。それをリアルタイムで把握しようとするのだろうか。