効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国の再生可能エネルギー

米国のエネルギー情報局(EIA)の発表によれば、2010年の前半6ヶ月間に米国が生み出したエネルギーの11.14%がバイオマスバイオ燃料、地熱、水力、風力、太陽など再生可能エネルギー由来のものになっている。昨年の同時期に示された数字は10.71%、一昨年は10.35%だったから着実な上昇を示している。もっとも多いのはバイオ燃料も含めたバイオマスで、再生可能エネルギーの50.66%を占めている。風力は10.91%、地熱は4.53%、太陽は1.32%となっている。再生可能エネルギー総量は、米国の原子力発電が作り出したエネルギーとほぼ同じだと論評に書いている。2010年前半には原子力が11.19%だった。再生可能エネルギーは着実な増加を示しているが、原子力からのエネルギーは2009年の同期に比較して1.3%減少している。
電力で見ると、2010年の前半には水力以外の再生可能エネルギーバイオマス、地熱、太陽、風力)で4.07%を占めるまでになっている。水力は6.84%だ。水力以外の再生可能エネルギーによる電力は、前年同期に比べて13.0%の伸びを示している。内訳で見ると風力が21.4%、太陽光・熱発電が16.4%、バイオマスが4.5%、地熱が0.8%の増加になっている。これからも風力、太陽からの電力は急激な増加を見せるのは間違いなかろう。
日本の現状を見ると、米国に比較して情けないと思う。再生可能エネルギーの増加に向けた固定価格買取施策もまだ確固たる数字を示したものが出されていないのだから。地球温暖化対応で日本は大きな遅れを露呈するのではないだろうか。