効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■インドの太陽光発電

インドは広大な国土を持つが故に、送電系統を全ての地域に張り巡らせることはまず不可能。そこで、送電系統から遠い地域の住人は、太陽光発電と蓄電池を組み合わせて、小規模な配電系統を設置している。太陽光パネルの設置を政府も奨励し、高額の補助金を出してきた。だが、その太陽光発電に依存する配電系統が機能しなくなっているケースが激増しているらしい。

ワシントン・ポストが報じているが、現在約4,000のミニグリッドがインドに設置されているが、その内、3,300が政府の補助を受けて、あるいは政府直営で運用されている。だが、実情を調べたロックフェラー財団に拠ると、その内5%しか正常に稼働していないという。

ビハール州では2014年にソーラービレッジを立ち上げている。2021年の調査では、太陽光発電所の殆どが、動物が住む日陰を作っているだけで、全く発電していないということが分かっている。多くの発電設備が、設置後2年ほどで発電出来なくなり、それを修理する技術を持つ事業者の絶対的な不足から、発電を再開できたところは殆どないようだ。

パネルの保護膜が破れているケースが多く見られ、数年でパネルにひびが入っている。その地域一帯は、日陰を好む植物が繁茂しているとのこと。中には,設置後数日で発電しなくなったものもあるらしい。

欧米や日本のように、太陽光で発電された電力を販売するというシステムになっていないことから、修理をする資金を確保することもできない。パネルの設置数は政府の補助で増えたものの、短時間で発電しなくなっている。現在の課題は、瓦礫となったパネルをどのように処分するかのようだ。

パネル自体には発電できる力が残っていることから、多少技術を知る若者が、パネルの一部の配線を結び直して、携帯電話を一度に数台充電できる設備に作り替えたところもあるようだ。

ウガンダやナイジェリアのような途上国でも同様な事態に直面している。壊れたパネルが残っている限り、その土地の再利用も難しい。先進国が支援に乗り出せば良いのだが、このような状況が外部には出さない政治的課題もある。

このような地域へ、日本が技術者を派遣すれば、かなりの数の設備が再稼働できるのではないかと思う。

 

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