効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■水素社会に向けた一歩

東洋エンジニアリングは4日、水素の活用に向けて、国内外でアンモニア分解プラントの商業化に乗り出すと発表した。日経新聞によれば、アンモニアを水素キャリアとし、水素を取り出して利用するサプライチェーンでの活用を見込むという。水素燃焼ガスタービン(GT)で発電を行う電力会社や、燃料電池車(FCV)向けに水素を提供する企業などを顧客として想定している。アンモニア製造プラントの開発・設計で世界最大手の米国KBRからライセンスを取得し、2027年の商用プラント運転開始を目指すということだ。

KBRは世界トップシェアのアンモニア製造プロセスライセンサーとしての高い技術力を保有していると紹介されている。

低炭素社会の実現には水素エネルギーの役割が重要であり、CO2フリー水素バリューチェーンの構築が必須となる。水素エネルギーの主なキャリアとしては、アンモニア以外にも液化水素、有機ハイドライド(メチルシクロヘキサン)が挙げられるが、アンモニアの利点として、運搬や貯蔵の容易さに加えて、アンモニア火力発電などでの直接利用に加え、アンモニアを分解して水素を取り出し水素発電や燃料電池自動車(FCV)へ適用するなど用途の広さが挙げられる。この技術による設備を主にアンモニアの受入基地に併設し、アンモニアを分解して水素を取り出すことで、将来の水素エネルギーの社会実装を早めることが期待される。

何らかの形で水素を大量輸送する方策が実用化しないと、水素の利用は拡大できないのは明らかだが、これまで、理屈としての方策としてしか紹介されてこなかったものが、かなり早期に実用設備として設置されることになりそうだ。高圧にしろ液化にしろ、水素そのものを輸送するのにはかなりの難しさがある。水素は金属を腐食させるし、漏洩すると着火しやすいため、その輸送設備には厳しい規制がかかっている。それだけコストも大きくなる。

今後洋上風力発電が大量に稼働するようになれば、高圧直流で陸揚げし、そこで水を電気分解して水素を作り、すぐにそれをアンモニア製造設備に連結してやれば、そこから陸送するのには既存の設備やルートが応用できる。全国的なアンモニアの物流網はできあがっているから、それを応用拡充してやれば、水素を必要とするところまでアンモニアの形で送り、現地で水素に戻してやれば、水素への厳しい規制が適用される範囲も小さくなる。

水素社会の到来を実感できるようになった。

 

 

 

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form