以前にも書いたが、自宅を建て直した頃には複層ガラスが日本には普及していなかった。住み始めて暫くしてガラスメーカーに勤める人の仲介で、リビングや寝室には後付けで複層ガラスを入れることができたが、2階にある自分の仕事部屋にまでは手が回らなかった。そこでその友人に頼んで自分の部屋の小窓用に使える本格的複層ガラスを手配して貰い、窓枠は自分で木造りし、既存の窓の内側の窓枠が広かったので、そこへレールを取り付けて、引き違い窓にして取り付けた。二重にガラス窓を取り付けた形になる。
日曜大工で窓枠を作り、レールの上を動かせるように引き違い窓にしたが、既存の窓枠と相性が良かったようで、雨戸を勘定に入れると，3重窓になってもあまり違和感なく利用している。今年の猛暑の時にも、暑さを背中に感じることはなかった。
ベランダへ出る大きなガラス窓は流石に手に余り、結局断熱フィルムを入手して貼り付けた。透明なフィルムなので注意してみないと分からない位の貼り付けができ、お陰で、冷暖房の効果が上がったことを実感している。どれだけ電気代やガス代が下がったかは分からないが、最近冷房を止めてもすぐに暑くならないので、長く部屋を離れるときには冷房を止めている。部屋に戻って冷房を再度入れるときに、再稼働する空調機の初期電力消費が普通は増えるのだが、自分の部屋のものはそれほど増えないように思っている。単に思っているだけで実測したわけではないが、温度変化の少ない部屋になったことは確かだ。
後付けの窓は自作の内窓だから、部材コストしか掛かっていない。全体としてコスト効果の出る方法だったと満足している。
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