効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■航空機用水素燃料電池

航空機が排出する排気ガスには大量の炭酸ガスが含まれている。化石燃料を使っているためだから,これを避けることは現時点ではできない。そこで開発されようとしているのが純水素を燃料にした航空機。水素は燃料電池に供給されて発電させる。この水素も、再生可能エネルギーを使って水を電気分解して作るのがもっとも望ましい。

報道によると、経済産業省は水素を活用する航空機の開発を後押しし、水素燃料電池をつくる企業に補助金を出すということだ。炭酸ガス(CO2)を排出しない次世代機の登場を見据え、日本が強みを持つ航空機部品で競争力を維持するとのことだ。2030年度までに飛行実証試験をめざしている。

昨今の世界の気候変動の様子を見ると、2030年では遅すぎるような感じがしないでもない。水素燃料電池自体は既に開発されているが、航空機を押し上げる推力を電気モーターで回転するプロペラなりタービンで得るとすれば、かなりの発電能力、それも急速に上げ下げできるものでなければなるまい。

航空機に搭載する水素燃料電池や関連システムを開発する企業を支援するのだが、航空機部品メーカーのほか、自動車用の水素燃料電池の開発企業などを対象として想定するとのことだから、出力の大きい水素燃料電池の開発を目指すということだろう。

水素航空機は燃料電池を動力源としたり、水素そのものをエンジンで燃焼したりして推力を得る。欧州エアバスが先行しているらしい。水素燃焼型のエンジンと水素燃料電池を組み合わせたシステムで35年の商用飛行を目標にしている。

日本は脱炭素に向けて水素活用のほか、再生航空燃料(SAF)の導入や低燃費機材の導入といった技術革新、効率的な経路による運航改善などの対策を進めるとのことだが、どこかに焦点を絞らなければ時間の浪費になりかねない。まずはグリーン水素燃料の大量生産に必要な再エネの増強、排ガスからCO2を除去する技術の開発、が先行した方が良いのではないか。

 

 

 

 

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