効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■メタンに課税

ニュージーランドの人口は500万。そこに牛が1千万頭、山羊が2,600万頭も飼育されていて、それが排出するメタンガスが膨大なものになる。同政府は、これを抑制する目的で、2025年迄農業にメタンガス税を課そうとして大問題になり、結局この課税政策は撤回されたそうだ。

農業団体の大反対が巻き起こったのは当然のことだろうが、メタンガスの地球温暖化効果が高い(炭酸ガスの28倍)ことを農民に知らせる機会を作ったのだろう。ただ、牛などの動物からのメタンガスの排出を少なくする餌を配合するなどの対応策はあるだろうが、それを課税することで実現させようとしたところに無理があった。地球上に牛などの反芻動物が生まれて以来、ゲップや排泄物からのメタン排出は続いているのだし、それが急に増えるような飼育法に変化しているわけではない。

ニュージーランドでの農業が排出するメタンへの課税は、農業国が積極的に気候変動対応をしていることを世界に知らせたかったのかもしれない。だが、人間が出す屁にもメタンは含まれている。新しい人頭税の意義づけになるかもしれない。おならが余り出ない食事をするようになるだろうか。

ニュージーランドの農民も、この課税政策によって、牧畜が気候変動の原因の一つになっていることを知る機会となったのだと思う。さらには、人間も含めた動物の排泄物が発酵してもメタンは出るから、後処理を早くするようにするという意識が高まる効果はあったかも知れない。

 

 

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form