効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■森を走る送電線の点検

夏が近づいて、カリフォルニア州では山火事への対応準備に入っているだろう。電力事業にとって、森林地帯を走る高圧送電線が、樹木の枝葉に触れて発火、断線などをしないように、定期的に人間が目視で点検している。だが、山地であることから、殆ど人が歩いて実施せざるを得ないケースが多いようだ。これをいくらかでも解消できる技術開発が進んでいるようだ。

それは、AIを利用して送電線が樹木に触れる可能性を測定できるシステムだ。AIは、樹木の形を認識して種類を特定し、葉や幹の色からその成長スピードを予測し、枝葉の場所が送電線に触れる可能性を地上から探るものだ。これまで人の手と目による点検では、時間と労力がかかり、かなりの熟練が要請されるために、要員の手配と運用に多大なコストがかかっていた。

新しいAIを利用した装置を使えば、現場には行かなくてはならないものの、送電線の高さにまで樹木が到達する年月を正確に予測でき、いつ剪定を実施するべきかが詳細に示されるようだ。この装置を持ち込む作業員に多様な判断をする必要がなくなるし、必要な人数も大幅に削減できるし、この地域の気候条件も判断データに入っているために、大風で枝葉が電線に触れる可能性も正確に判定できる。そこに森林について蓄積されたデータも利用されるために、初めてその森に入る人を誘導することもできる。

AIの判断で、接触の危険性が高い送電線部分周辺の樹木を伐採したり、枝葉を切り取ったりするのは、人手は必要だが、従来から見ると大きく作業負荷を低減できる。米国で開発されているようだが、日本での利用もできるだろう。

 

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