家庭用燃料電池はエネファームという商品名で市場を拡大しているが、パナソニックが出しているものは700ワットの高分子膜電解質発電素子のもの。アイシンが出しているのがType-Sという商品名が付けられた700ワットの固体酸化物電解質形燃料電池(SOFC)。2年ほど前にエネファーム・ミニという400ワットのものが商品化され、京セラが販売している。アイシンのものも発電素子は京セラのSOFCだ。
2009年9月に商品として市場に出されたエネファームが、2020年度末の累計設置量が352,593台、同年1年の出荷台数は48,009台に到達したと報じられている。この数字を英国のエネルギー市場を調べているところに知らせてやったら、新型コロナウイルスのために、これほどの数字になるとは予想していなかったということだった。コロナの影響はあっただろうが、数字を押し上げたのは日本の脱炭素推進目標が示されたことだろう。燃料電池の発電効率は高いし、排熱を給湯などに利用すれば、90%を超えるエネルギー効率を出すことができる。
燃料電池は現時点では天然ガスやLPGを装置内部で分解して水素を作り、発電しているのだが、水素社会になれば、水素を直接燃料と使用することができる。水素の供給システムを拡充する必要があるが、ここはアイデア勝負となる。分散型電源としてマイクログリッドを形成する中核ともなるから、家庭用電力の供給に占める比率がこれから高くなるのは間違いないだろう。
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