効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■大気中のCO2を直接回収

いま火力発電所などから排出される炭酸ガス(CO2)を回収する技術の開発が進められている。カーボン・キャプチャーと呼ばれるが、これで回収した炭酸ガスを何らかの形で地下に埋めて大気中に戻らないようにすることで、地球全体の炭酸ガス排出量を削減しようというものだ。しかし、それ自体に大きなエネルギーが必要で、その過程から出る探索的テストも無視できない量となる。

その回収を大気から直接やろうとしているベンチャーがあるようだ。その方式は、炭酸ガスは零下80度で凍結するという特性を利用したものだ。水素を充填した大きな気球を成層圏まで上げてやると、どんどん温度が下がる。10~15km辺りで炭酸ガスが凍結してドライアイスとなる。気球に取り付けた装置には金属板があって、それに触れた炭酸ガスが固体のドライアイスとなってくっつく。それがある量に達したら、その気球を地表まで引き下ろし、ドライアイスなり、濃度の高い炭酸ガスを含む気体として回収し、地下に埋めるという方式だ。

大きな気球を使っても一回で回収できる炭酸ガスの量は少ないから、沢山の気球を上げることになる。そのコストは大きいが、長期間再利用できるために、コストは大きくならないということだ。上空を飛行航路になっていない砂漠地帯が設置場所として考えられている。水素を扱うから危険性もあるが、それは当然安全システムに組み込まれるだろう。これが実用化されるかどうかは分からないが、着想としては面白いと思う。

 

f:id:YSER:20210505172322j:plain

気球を成層圏まで飛ばし、そこの低温でCO2を凍結させて回収

 

 

-------------

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form