効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■奥深い奈良の文化

今日奈良新聞で報道された記事で知ったが、奈良市疋田町にある菅原遺跡で、回廊と兵に囲まれた8世紀半ばに作られた円形の建物の遺跡が見つかった。円形建物は奈良時代には類例がない構造だとしている。八角円堂などの円堂建築は、故人を供養する施設だと考えられており、時期や立地から見て、奈良時代の高僧・行基の供養堂だった可能性があるという。円状に並ぶ柱穴跡15個が確認されている。

報道記事を引用すると、行基の業績を記す「行基年譜」は行基建立四十九院の一つ「長岡院」について、菅原寺の西の岡にあったと記す。菅原寺は現在の喜光寺(奈良市)。菅原遺跡はまさに同寺の西方の丘陵東端に位置する。今回の調査区から南側約50メートルの隣接地では、昭和56年、奈良大学の発掘調査で建物基壇跡を検出。「長岡院」と推定されており、今回も一体のものと考えられる。専門家らの目を引くのは菅原遺跡の立地。平城京のすぐ西側で当時のメーンストリート二条大路の延長線上に近く、京域をはさんで東の東大寺と相対するような展望の良い場所に位置する。

近鉄奈良駅前にある小さな広場に、行基像が中心に建っている噴水があり、そこを通る毎にお顔を拝ませて貰っていたが、東大寺大仏の建立に力を注いだ高僧だと聞いていた。、行基“菩薩”と言われるように、生きた仏様として多くの信者を持つお坊さんだったようだ。

近鉄西大寺を奈良に向かう電車は、広大な平城宮跡の真ん中を通っているが、そこから見える大極殿を見る度に、奈良の歴史を象徴するものだと感じる。この路線を、宮跡を避けて通るように移転する計画が進んでいるが、この過程でまた遺跡が見つかるのではないかとも思う。

今回の発見は、宅地開発に伴って調査が行われていてのものだが、奈良ではどこを掘るときにも何かの文化財にぶつかる可能性があるようだ。奈良の奥深さをあらためて感じさせられた。

 

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