効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■小型風力発電

 これまで都心部にある小型風力発電が実際に稼働しているのを見たことがない。これまでに見たのは殆どが建物のアクセサリー的な取付がされていて、環境への対応姿勢を示すものとしての位置づけに近い物だった。また、取り付け場所を見ると、風がどれほど年間を通して吹くかの調査がされているようには見えず、風が通らない場所に設置されている物が殆どだ。小型であっても回転翼からの騒音は大なり小なりあるし、振動もあるから、アクセサリーに使うのは分からないではないが、お金の無駄遣いのように見えた。

 今日の日経新聞静岡版で報じられているが、再生可能エネルギー事業のグローバルエナジー浜松市)は微風でも効率的に発電できる高さ7メートルほどの小型風力発電機を開発したということだ。3枚の羽根が1つにつながった垂直軸の風車で、弱い風でも回りやすいという。太陽光発電を組み合わせたほか、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術も採用し、防災や防犯にも生かすとしている。開発した小型風力発電機は、3枚の羽根が縦に曲がり、互いを支え合うようにつながっている。中央は卵形の空洞になっており、直径1.2メートル、縦が1.5メートルほど。風速3メートルほどの微風でも発電できる。風が吹いて回り出すと遠心力で空気が外に出て、内部の気圧が下がることで高速回転するという。羽根の独特な形状は騒音の低減にもつながっていて、実際に1分間に200回転しても空気を切る音がしないということだ。羽根の下に太陽光パネルを設置し、ハイブリッド型の発電機となっており、風力を主体にしつつ、無風の日は太陽光発電で補完する。定格出力は風力が300ワット、太陽光が200ワットというミニミニ発電機だ。

 都心部に大型の風力発電を設置するのは難しいが、このような小型のもので騒音や振動が少ないというのが実証できれば、ビルの屋上などに設置できる場所は無数にあると言っても過言ではなかろう。いずれ日本でもビルの屋上に太陽光発電パネルの設置が義務づけられるようになるだろうが、その時にこのような小型風力発電の設置も促進するような施策を打ち出しても良いのではないかと思っている。

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