EUがこの1月、自動車の内燃エンジンからのCO2排出量に対する規制を強化し、これからの2年間にUK諸国内で販売される内燃エンジン付きの自動車からのCO2排出量が平均でキロメートル走行当たり95グラムという、ハイブリッド自動車でないと達成できない数字になり、それに違反すると罰金を支払はなければならないことになった。この規制は少なくともこの1年間はEUから離脱しようとしている英国にも適用される。この懲罰を回避するには、これからハイブリッド自動車の販売量を増やすしか方法がない。ディーゼル車からのCO2排出量は低いが、フォルクスワーゲンがディーゼル車からの排出量を偽って申請したことから、ディーゼル車の販売量が落ちているために、ハイブリッド自動車の販売を強化する以外に方法がないという認識だそうだ。
ハイブリッド自動車の販売を促進してこの規制をクリアーしようとすると、ハイブリッドの価格を大きく引き下げざるを得ず、欧州自動車産業の収益性は大きく下がらざるを得なくなるようだ。ところが、電気自動車の普及は遅れているし、消費者は排気量の大きいSUVへの志向を強めているために、販売される自動車からのCO2排気量を引き下げるのは難しくなっている。そのため、ハイブリッド車の販売量は2019年から2021年の間で見て、7倍に増えなければEUの規制に反する結果となる可能性があるらしい。この結果、欧州の自動車メーカーの間で、強烈は低価格競争が始まると予測されている。
中でもメルセデスを売るドイツのダイムラー社と、フランスのルノーがこの罰金を支払うリスクが高いとみられている。フィアット・クライスラー社は、テスラモーターの電気自動車と排気量を合算させて規制を逃れようとしているが、厳しい批判の対象になっているらしい。インドのタタモーター保有のジャガー・ランドローバーもCO2排気量が多いために、これから電気自動車の販売に力を入れる方向に向かうと予想されている。
一方、ハイブリッド車であっても、ユーザーが充電する量が少ないと、ガソリンで走る距離が長くなり、実際にはCO2排出量が非常に多くなるともされている。これも含めて今後、電気自動車の販売向けた政策がとられることになるとも言われている。
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