効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■続くオーストラリアの山火事

 オーストラリアで昨年9月以来、森林火災があちこちに飛び火して猛威を振るっている。報道によれば、焼失面積は日本のほぼ半分にあたる訳19万平方キロと知り唖然とした。家屋など2,500棟以上が焼け、消防士も含めて数十人の犠牲者も出ている。ここでは毎夏に森林火災が起きているが、今回の特徴は規模がかってないほど大きいことだ。オーストラリアは丁度夏にあたるが、最高気温が40度を超える日が続き、乾燥が厳しい。同地の観測史上最も暑く乾いた年のようだ。これは地球温暖化の影響であることは否定できない。

 森林はCO2を吸収することで、大気中のCO2濃度を抑えるのだが、火災で森林が失われるとその分吸収力が落ちる。焼けた森林は暫くの間新しい樹木が育つ環境にはならないようだ。ということは南半球での炭酸ガス濃度が上がり、それは地球全体に拡散することになる。そして更なる地球温暖化が進むことになる。今回焼けた森林地帯にはこの地域固有の動物も棲んでいたが、絶滅の可能性も言われている。テレビ報道ではコアラを安楽死させている映像を見せていた。救出したが回復の見込みがなかったのだそうだ。

 日本の初雪の降るのが大きく遅れており、まだ初雪が降っていない地域もある。これも気候変動の影響だろうが、それが定着すると、農林業は致命的な影響を受ける。農産物の収量変化も報じられているが、これまでの農法では収穫が期待できなくなる可能性もある。漁業も影響を受けている。自然の変化に対して人間の対応力には限界があるだろう。飢餓の時代が近づいているのかも知れない。

 直近の問題だが、東京オリンピック開催時の気温はどうなるか心配だ。

 

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