効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■トヨタ自動車と電気自動車

 トヨタ自動車は通常のガソリンエンジン駆動のものと、蓄電池とのハイブリッド、そして燃料電池自動車を開発販売しているが、まだ電気自動車は製品としては販売していない。だが、EUハイブリッド自動車もCO2を出すとして2035年に向けて禁止の方針を出している。とすれば、まだコストが高く水素充填所の数が少ない燃料電池自動車しか商品として出せなくなる。かなり前からトヨタがいつ電気自動車を製品化するかと思っていたのだが、その方向を示唆する事業が始まったようだ。

 トヨタ自動車パナソニックは2月3日、電気自動車(EV)など向け車載用角形電池事業に関する合弁会社の設立を決定したと発表した。事業開始日は4月1日を予定。という報道記事がそれだ。この合弁会社では、安心して使える安全で優れた品質・性能(容量、出力、耐久性他)やコスト等を実現できる競争力の高い電池を開発し、トヨタ自動車のみならず、すべての自動車メーカーに広く、安定的に電池を供給していくとしている。これを裏返せば、現用の自動車用蓄電池は、まだ安心して使えず、品質・性能も不十分だということになる。

 前から感じていたことだが、自動車用蓄電池の標準化がどうして行われないのかということだ。蓄電池がまだ開発途上で安定せず、自動車メーカーは車体との一体化に留意したために、形状や性能の標準化の方向には行かなかったのだろう。かなり昔にここで述べたことだが、オーストラリアで電気自動車の蓄電池を交換する事業が始められたが、その後これがどうなったかは分からない。この事業が円滑に進むには、蓄電池が少なくとも形状が揃っていなければならない。

 トヨタパナソニックの新事業は、この電気自動車用の蓄電池の開発に目途が立ち、トヨタが電気自動車の製品を市場に出そうとし、それが搭載する駆動用蓄電池を標準化することによって、充電所ではなく蓄電池取り換え所に変えていこうとすることを意味するのではなかろうか。両社の資源とノウハウを持ち寄り、競争力強化を計ることにより、性能と価格が圧倒的に優位となり、これを使わなければ電気自動車の競争力が出ないようにしようという計画だろう。他の蓄電池メーカーも、トヨタ仕様のものを製造しないと競争が出来なくなるはずだ。間もなくトヨタは電気自動車の新製品を発表するに違いないと思っている。

 

-------------

猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form