ワルシャワ大学工学部のリサーチャーが、液晶ゴムでできた光で駆動されるマイクロモーターを開発したと発表している。レーザービームで駆動・制御される5ミリ直径の柔らかそうな円盤で、回転軸に結合されたものを動かすことができる。動画が示されているが、鉛筆の先を円盤の穴に通したものが、レーザー光があたると波打つような動作をして少しずつ回転している。回転する電気モーターはありふれたものだが、その構造は複雑で、部品の点数も多くなる。だがこのモーターは一枚の薄くて柔らかな円盤だけで回転するというシンプルな構造となっている。これまでにも伸び縮みする板状のものは開発されていたが、それ自身が回転運動をするというのは初めてだそうだ。将来、普通の太陽光でもこの動作をさせることができるように開発できるという。
回転速度を大きくすることは難しいが、一分間に一回転する円盤が光で駆動されるとすれば、それを利用した電子部品や工作機に発展させることができるだろう。回転軸に何かの検知器などを取り付ければ、光の強度によって速度は変わるから、新しい測定器も生まれそうだし、ソフトなマイクロロボットも生まれるかも知れない。
技術の進歩には驚かされる。
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