効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■伊藤忠、アフリカ無電化地域に太陽光+蓄電池の小型発電を導入事業に参画

 一昨日書いたことの繰り返しのようになるが、伊藤忠商事は2月10日、ITOCHU Europe PLC(英国・ロンドン)を通じて、アフリカの無電化地域へ小規模発電・配電システムの導入を進めるWinch Energy Limitedへ出資参画したと発表している。伊藤忠商事は今回の出資参画により、アフリカやアジアなどの無電化地域を抱える国への電化対策の提案、周辺サービスの提案・提供を通じ、Winch Energy社の成長と、クリーンなエネルギー供給、気候変動対策に関する持続可能な開発目標(SDGs)に取り組んでいくとしている。ということは、収益性のある事業として注目しているということだ。これは同時に、このプロジェクトが対象としている地域の所得が、太陽光システムを導入できるくらいに成長し、政府の財政にもこれを支援する力がついてきたことを意味するのだろう。

 Winch Energy社は、太陽光発電パネル、蓄電池、配電線、スマートメーターを組み合わせた独立型小規模発電・配電システム「Mini-Gridシステム」を開発し、販売・運営を行っている。同システムの導入により1基につき約100世帯への電力供給が可能となるということだ。伊藤忠商事によると、現在、世界では約12億人が無電化地域に居住するとされている。Winch Energy社ではすでに、アフリカの5か国(ベニン、ウガンダトーゴシエラレオネモーリタニア)で導入、運営を行っている。同システムの構成部品はコンテナにパッケージ化されており、輸送効率が良く、現地での組立・設置期間も1~2日程度で完了出来る様に工夫されている。無電化地域対策だけではなく、災害時の電源供給への応用も可能だという。また、電力供給と同時に、無電化地域におけるWi-Fiや郵便、冷蔵・冷凍サービスなどの新しい周辺サービスを提供することにより、地域住民の生活水準の向上と、地域産業の創出推進を図るとしている。

 この電気はまず照明に使われるだろう。あるレポートで知ったが、これまで照明に使われていた灯油のコストが高く、電気に切り替える方がトータルとしては大幅に安くなることもあるという。また、調理に薪などを使わなくなると、子どもの罹病率が大きく下がり、それも生活のコストを下げる効果として評価されている。夜の明かりがあることによって本を読めるようになり、教育水準の向上効果も次第に出るようだ。これを途上国支援の対象にすれば、大きな効果を生むことになることは確かだろう。

 

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