効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■英国のEUからの離脱とエネルギー

 日本時間今日の午前8時にEUを離脱した英国。人、物、金など全てのもののEUとの取引がこれまでのように自由には行かなくなる。これから1年間で、その流れの管理基準が一から作り直されるのだから、報じられているように1年間でその基準が全て整うとは思えない。1年先に大きな混乱が起きなければ良いが。

 これを若干エネルギーの側面で見ると、英国のエネルギー自給率は約68%ほど。昔は自国産の天然ガスが豊富だったが、いまでは、欧州からパイプラインで輸入している。直接ではないが、ロシアの天然ガスウクライナやドイツを経由し、あるいはノルウェーなどからのガスも買っている。ノルウェーEU加盟国ではないから、輸入についてはこれまで通りなのは救いになるかも知れない。LNGの輸入もしているが、EU以外の国からのものが多いはずだし、米国が輸出意欲を燃やすにちがいない。

 英仏海峡には両国を結ぶ高圧直流送電線があって、輸出入ができるが、おそらく英国の輸入の方が多いだろう。その容量は200万キロワット。基本的には電力市場での取引だが、関税がどのようになるだろうか。離脱後は何らかの関税協定が必要になるかも知れない。電線やパイプラインでのエネルギー輸出入については、通関手続きのようなものは不必要だが、輸出入としての契約を結ぶ必要は出るだろう。全ての商品について関税協定ができなければ取引ができないのが原則になるだろうが、英国の安全保障にも関わるだけに、別建ての交渉になるのだろう。これまでEUの一員として産油国から石油を輸入していたはずだから、あらためて個々の国との基本交渉をするのだろうか。

 これからどのような交渉がEUと行われるのか、目を離せないことになるだろう。

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