効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ダイムラー社が燃料電池トラックを商用化

 日本ではベンツのメーカーとして知られている独ダイムラー社が18日、水素を燃料とする燃料電池(FC)トラックを2020年代後半に量産すると発表したということだ。日本ではトヨタ燃料電池バスを開発し、東京オリンピックで使われるそうだが、それよりも重量物を輸送するトラックとしてFCトラックを開発し、既に実証テストも済ませているのだろう。欧州連合EU)は商用車のCO2を25年に19年比15%、30年に30%それぞれ削減することを義務づけている。ダイムラーは、25年目標はEV(電気自動車)化で対応するが、30年目標はEVとFCトラックの2本柱で達成をめざす。EVに比べコストは高いが、貨物の積載量が多く走行距離も長いため、用途に応じて顧客に提案するとしている。

 一部の欧州メーカーがCO2排出削減のために力を入れる天然ガスを燃料に使うトラックは構想の中にはないそうだ。天然ガスパイプラインが縦横に走る欧州では、天然ガストラックも有力な解決策だが、走行時にCO2を出すのが早晩問題となってくるのを避けたのだろう。ダイムラーは39年までに日米欧で発売するすべてのトラックを、CO2を排出しない車両にする方針を掲げている。ダイムラー傘下の三菱ふそうトラック・バスは19年の東京モーターショーで、FCトラックのコンセプト車を発表していた。FCトラックをめぐっては、米スタートアップのニコラ・モーターが21年後半に商業生産を始めると表明していると報じられている。いすゞもホンダと共同開発を始めた。そこでの課題は水素燃料の供給をどのように具体化するかになると思う。

 水素自体は化学産業から調達できるが、それを水素充填ステーションへどのような方式で輸送し、貯蔵するかの方法を実用的に確立しなければならない。重量トラックの場合、必ず特定の基地に戻ってくるのが普通だから、乗用車を燃料電池化するよりも充填拠点の数は少なくて済む。一回充填すればかなりの距離は走れるからだ。そして、FCトラックは、EVトラックよりも発進、加速の特性が優れていることは確かだから、ダイムラー社の狙いは理解できる。ダイムラー燃料電池を供給するのはどこのメーカーだろうか。

-------------

猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form