効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■英国航空業界、2050年にネットゼロ宣言

 英国のガーディアンが報ずるところに拠れば、英国航空業界は、これからフライトの数は70%増える中で、2050年迄にCO2の排出についてネットゼロにすると宣言したようだ。メーカーも含めた主要な航空事業者が加盟して持続可能な航空事業協議会を結成し、ネットゼロ宣言に調印する。ただここでの問題は、ネットゼロ実現の方法として、削減量のほぼ3分の一がカーボンオフセットによって実現できるとされていることだ。これまでのものは、これから30年の間にCO2排出量を半分にするというものだったのを、この新しい目標に置き換えるという。英国の排出量である年間7,100万トンのうち2,580万トンが航空機から出ているとされる。

 それに向けた施策として組み込まれているのは、機体の軽量化、エンジンの新開発、燃料のバイオマス起源のものへの代替、効率的な飛行法の開発などだが、どれも全て現時点で実現していないだけに、いろいろな批判も出されている。だが、これは、航空業界が地球環境に与える影響への批判に敏感になっていることを示していると言える。2050年迄に航空機用燃料の3分の1がバイオ燃料になるとしているが、数日前にユーグレナについて書いたように、実現までには量産体制を確立しなければならない。

 グリーンピースはこの航空業界の宣言について、おおきなまやかしだと厳しい批判をしている。現在とおなじような事業を続けながらのネットゼロは、全てカーボンオフセットという方法で自分以外のものに肩代わりして貰うに過ぎないという。

 とはいえ、このような宣言に似たことを日本の航空業界がしていると言うことを聞いたことがない。政府も航空事業への指針を出してはいないはずだ。世界の動きに取り残されないような方策を日本の航空業界も具体的に示す時期になっていると考えるべきかも知れない。

 

 

 

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