効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■新しい住宅地にも電柱

少し前まで天然温泉と称する銭湯があったのがなくなった跡地に、数十戸の戸建て住宅が建設された。分譲団地というほどの規模ではないが、新設住宅地であることは確かだ。先日この横をバスで通ったときに気がついたのが、電柱が林立している。これまでフラットだった住宅地に電柱が幾つも頭を覗かせ、電線が縦横に走っている。無電柱化が社会一般で推進されているときに、このようなことが許されているという現実に驚愕した。

団地を作るときには当然関係公的組織の認可を得るはずだが、奈良市では新規団地では無電柱化を義務づけ、共同溝の設置を推進していないのだろうか。共同溝が建設コストを上げることは確かだが、全体から見ると大きな比率になるとは考えにくい。そして、配電用に配線するのも共同溝で敷設すればコストは大きく下がるはず。しかも電話や光ケーブルなどの設置もこれを利用できる。障害物なく空を観ることができるはずだ。住宅地に景観が損なわれることはなくなる。

団地事業とすれば、変圧器などの設置場所を提供しなくてはならないから、積極的にはならないかも知れない。しかし、このコストを電線などを敷設する事業者に負担させる方策もあるはずだ。無電柱を売り物にする建築事業者があることも知っている。要は全体計画を認可する当局が、そのような指導をすることができるような条例がなくては、いつまでも電柱がある住宅地が建設されるだろう。建設関係の条例の検討を是非して貰いたいと強く要望する。