効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■阪神淡路大震災があった日に口永良部島で噴火

今日、1月17日は、1995年に大震災が阪神淡路で起きた日であり、今日のニュースはその追悼に焦点が当てられていた。建物の倒壊に加えて、火災が発生したことで人的被害が大きくなった。地震が起きる時間帯にも関係するから、防災に力を入れても被害は避けられないだろう。

その震災が起きた当日、電力も都市ガスも供給が止まったが、電力の供給回復が早かったのに比べて、ガスの復旧は可成り遅れたことを思い出す。電力の場合、各建物にブレーカーがあるために、送配電線が復旧すると電気を即座に送ることができる。もし漏電などがあれば、ブレーカーが落ちて電気の供給は自動的に止まって安全性は確保される。だが、都市ガスの場合、各需要先に電気のブレーカーにあたるものがないために、ガスの供給ができる状態になっても、一軒一軒ガスの漏洩がないことを確認する作業が必要で、人手と時間がかかったのだ。この震災を機会に、ガスの供給を行うパイプの材質が再検討され、折れにくいものに順次取り換える作業が促進された。最も復旧が急がれたのが、火葬場へのガス供給だったということも記憶に残っている。

追悼の今日、鹿児島県の口永良部島で噴火が起きた。かなり大きな噴火だったように報じられているが、これを予知することは出来なかったようだ。ここには測定機器が設置されているはずだが、噴火前に島の地殻が変化するのを検知するまでの能力はなかったのだろう。少し決めつけになるが、噴火や地震を予知する技術はないと言っても良いと思わざるを得ない。噴火や地震が起きた後の災害への対応策はあるだろうが、これを全国レベルで有効に維持することも極めて難しい。地震帯の上に乗っかっている日本列島に住むものとしては、地震の予報を期待することはできず、起きた後のことについても、それぞれの特異性があるために、標準化はできないのだと諦めざるを得ないのだろう。