効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■米国の燃料電池バスの情報

米国エネルギー省の燃料電池技術室が昨日発表しているが、現在米国で走行中の燃料電池バスの内一台が、燃料電池のセルスタックに格別のメンテをすることなく29,000時間を超える走行を達成し、9台が20,000時間の走行を達成したということだ。米国エネルギー省と運輸省がこれまで目標としていた25,000時間を超えた、あるいは、間もなく超えようとしていることになる。

これまでバスに使われていたのはディーゼル・エンジンだが、今回発表された数字はこれの予想寿命に肩を並べるものだという。そして、ディーゼルの場合には、平均的に見て6年/25万マイルが走行可能な数字だが、その半分ほどの走行でエンジンを取り換えることもよくあることから見て、燃料電池の安定性の方が優れていると判断しているようだ。

これまで8年以上の期間、国立再生可能エネルギー研究所が燃料電池バスの走行データを積み上げてきたそうだが、燃料電池バスの実用化に大きく近づいたと考えているようだ。

日本でも燃料電池バスが走っていて、東京オリンピックの会場でも利用されるはずだが、このような実走行距離を出しているかどうか、国交省などが数字を出してほしいものだ。