効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■京セラのデータセンター

京セラは使用電力を全て再生可能エネルギーで賄う国内初のデータセンターを北海道に建設すると日経新聞が報じている。再エネで必要な電力を全て賄うのは、国内では初かもしれないが、世界では既にグーグルなど大手のデータ処理事業者は多くのデータセンターを再エネで賄っている。京セラのシステムでは、太陽光、風力、バイオマスを活用して、蓄電池や人工知能(AI)を組み合わせて効率的に発電する。電気代は1割程度高くなるが、環境配慮などに優れた企業を選別する「ESG投資」が世界的潮流となる中、外部サーバーを使う企業の需要が見込めると判断したそうだ。電気代が高くても、データセンターの利用料にそれを直に反映させなければ、事業として成立するだろう。

北海道石狩市で4月に着工し、2021年に完成する予定。敷地面積は3200平方メートルで300ラック程度の機器を設置する。使用電力は最大で2千キロワット。自社の太陽光パネルを使うほか、風力発電施設を近隣に新設する。地元のバイオマス発電事業者からも電力を購入するらしい。氷を地下に蓄え、夏場などに機器の冷却に使う「雪氷発電」と呼ばれる技術や蓄電池も採用するというから、蓄電関連でもユニークなシステムになるようだ。

太陽光発電からの直流を供給することにより、交流系統からの電力を使うと必要な交直変換を必要とせず、それだけ効率は上がる。また、昔はサーバーが交流電力で運用されていたが、最近では直流を供給し、サーバーに必要な直流を直接供給するようになっている。これも電力の消費効率を上げている。

北海道に設置するのも、太陽光発電の系統連系量が限界に来ているため、系統に接続せずにデータセンターへ供給するのであれば、北海道電力の系統に負担をかけないで済むし、風力発電も同じことが言える。これが順調に立ち上がるようであれば、北海道にデータセンターが集中して設置される可能性もある。