効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

上水道利用の水力発電

環境省は、上水道施設の配管を流れる水の流れを活用した小水力発電の普及を促進する方針を決めたそうだ。新たに開発した、低コストで設置スペースをとらない新型発電機の導入可能性について、2015年度に全国調査をするという。来年度予算の概算要求に調査費として3億円が盛り込まれた。新型発電機については概要が分からないが、奈良県の広域水道センターの浄水場生駒市浄水場でも既に発電が行われている。全国各地で小水力発電の具体化プロジェクトが始まっているのに刺激されたものだろう。水道の浄化施設では、貯水池から浄水場に向かう水道管の落差が大きいところがあり、落下する水量を需要に応じてコントロールしなければならない。これまでは制御弁で行っていたものを水力発電機にさせることになる。太陽光発電風力発電と違って、発電量が不規則に変動することはないから、地域に安定な電源を作れるのだが、発電量の割にコストが高いので、普及は限定的だった。昔ある市の水道事業検討委員会の委員をしている時に、発電への利用を提案したが、完全に無視されたことをまた思い出した。