効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

スコットランドの独立

スコットランドの独立が国民投票で成立しなかったのは、全体としてみると良かったとは思う。これが武装蜂起につながるような国でなくて良かった。しかし、スコットランドイングランドは昔から独立の機運が高かった。ロンドンに4年間仕事で駐在した時に、エディンバラで買い物をして、紙幣でおつりを貰った。いつも使っているものとデザインが違っていた。これをロンドンのお店で使おうとしたら、店員が、これは偽札だと言い出して、こちらが、スコットランド銀行が発行した紙幣だけれども使えるはずだ、といっても取り合ってくれなかった。そこのフロアーマネジャーが出てきて、これは使えると言ってくれなかったら、ショッピングはできなかったのだ。ウエールズへ行くと言葉が英語ではなく、ウエルシュという言葉が使われており、道路標識も英語とウエルシュが併記されていたのにも驚かされた記憶がある。
もしスコットランドが独立していたら、この通貨問題だけでなく、北海油田スコットランド側にあるし、風力発電もここに多い。電力供給網や天然ガスパイプラインは、二つの領域をまたがって敷設されているから、その供給価格の決定もややこしいことになっただろう。独立派が勝っていたら、世界的にこの流れが表面化し、世界政治はますます不安定になっただろうと思う。英国の国内では、この対立の解消に向けた政治的な動きが大きくなるだろうが、動揺が英国内だけに留まることを願っている。英ポンドの対ドル価値がしばらくは変動するのは仕方がないとしなければなるまい。もうすぐ英国の取引先からポンドで送金があるはずだが、ポンドが円に対して弱くならないように動いてほしいものだ。