効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大阪府が燃料電池導入

大阪府は、大阪府中央卸売市場において新エネルギー機器等による低炭素・分散型電源導入モデル事業を実施する候補者として、ソフトバンクグループで発電事業を行うBloom Energy Japan(東京都港区)を選定したと発表した。同施設の非常用自家発電設備の更新の機会を利用し、産業用で環境負荷の小さい新エネルギー等を利用した安定的電源の導入実証とモデル化のための事業を行うものだとされている。取り替え対象は非常用発電機だが、新設されるはずのユニットは多分100キロワット規模の固体酸化物電解質燃料電池で、常時発電することになるはず。廃熱は回収しないが、発電効率が60%近いからあまり問題とはならない。卸売市場にはいろいろな食品廃棄物があるから、これをメタン発酵させてそれを燃料にすることができれば、再生可能エネルギーからの発電となる。米国ではこの事例も多い、これからこのような方式が各地で進むかもしれない。Bloom Energy Japanの競争相手となる日本メーカーは富士電機くらいしかないし、リン酸型ということもあって、性能が若干劣ることもあって、ソフトバンクグループが席巻するかもしれない。設備を売るのではなく、燃料電池からの電気を売るビジネスモデルが力を発揮したとも考えられる。