効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

小さな力・光で発電

日本の電子部品大手が未利用のエネルギーから微小な電力を生み出す新型デバイスを事業化するということだ。衝撃、摩擦、温度差などで発電する素子は幾種類かあるが、ロームは照明などのスイッチを押す力を電気にする製品の量産に入り、村田製作所は2017年をめどに蛍光灯などの弱い光で発電できる部品を売り出す。 各社が事業化するのは身の回りにある未利用の小さなエネルギーを電気に変える「環境発電デバイス」だ。エネルギーハーベストと言われる分野のものだが、橋の揺れの力で発電し、ひずみ計のデータを発信させているものなどがある。
ロームは飲食店で客が店員を呼ぶ際に使うコールシステムでスイッチを押す力を電気に変換する装置を開発。京都市内にある王将フードサービスの店舗に試験導入した。わずかな電気で信号を無線で送り、店員に顧客に呼ばれていることを知らせる仕組みだ。乾電池や配線作業が不要になり、コスト削減にもつながるという。照明のスイッチを押す力を電気に変えるデバイスも開発している。村田製作所は蛍光灯などの室内の弱い光で発電するデバイスを製品化する。建物内のセンサーの電源として使い、オフィス内で照明の明るさなどをエリアごとに細かく制御して省エネにつなげる用途といった検討している。すでに国内外で実証実験を始めており、17年には製品の出荷を始めるらしい。電力消費も削減できるし、配線の必要がないことは当初の設置コストの引き下げにもなる。これからこの種のものが急増するのは確実だと思う。