効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

水素ステーション

燃料電池自動車トヨタに次いでホンダからも発売されることになり、両社の販売価格は700万円程度と同じになるようだ。ただここでも書いたことがあるが、水素の充填をすることができる場所がまだ多くないのと、ガソリンに代わる水素をどのように仕入れて保存するかが大きな課題となる。ホンダが発表したところによると、燃料電池車(FCV)への燃料供給に使う小型の水素ステーションを開発したという。岩谷産業さいたま市と共同で3年程度の実証実験に取り組み、その後早期に実用化する。設置コストを従来の水素ステーションに比べ10分の1の5000万円程度に抑え、FCVの普及に弾みをつけるとのことだ。新ステーションは装置内部で水を電気分解して水素をつくる。設置作業は1日ですみ、水素の供給能力が比較的小さいため、数台規模のFCVを使う行政機関や企業などの利用を見込んでいるらしい。ただ、水の電気分解の場合、分解効率が低いために、通常の電気を使った場合、結局発電所化石燃料使用量を余計に増やすことになってしまう。この設備に加えて、太陽光なり風力なりを利用した電力が使えるようなシステムを工夫しなくてはなるまい。これから始まる電力市場の自由化で、再生可能エネルギーだけを販売する事業者から購入する方式とセットにすることも一つの方策だろう。