効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

富山市のエネルギー効率化施策

富山市がそのエネルギー効率向上への努力が認められて、ニューヨーク市で開かれる国連の気候変動サミットで表彰を受けることになったそうだ。その功績の一部は、同市が進めてきた路面電車の設置だという。世界の10〜20の都市の中で富山市だけが、環境負荷を大きく下げたモデルになるということが認定されたのだ。これまで富山市とエネルギーについての関連は聞いたことがなかったが、嬉しいことではある。このサミットには日本から他の地域からも参加しているらしい。コンパクト・シティーに向けて富山市は、自動車が使えなくなった高齢者のために、路面電車の導入を進めてきた。今では2つの路面電車路線を運営している。市内を南北に走り、JRの富山駅に路線が乗り入れた形になっていて、乗り換えもやりやすいとのこと。最初の路線は2006年の4月に開通しているが、赤字続きのJR富山湖線と接続されている。低床式で高齢者の乗り降りがやりやすくなり、電車の運行回数も増えていて、。JRだけの時代の2倍の乗客が利用するようになって、一日に4,800人。そして60代、70代の人の利用が以前に比べると3.5倍になっている。最近の調査では、調査対象の12%が自動車から路面電車に変えたそうだ。これによって、同市の二酸化炭素排出量は年間400トン少なくなっている。いま、この路面電車が、来年の3月に開通する予定の北陸新幹線の駅に乗り入れすることになっている。各地域の参考になる方向だと思う。