効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

地方色

昨日奈良で伝統防寒具「おいね」を新しく復活させようという活動を紹介したら、次のようなコメントいただいた。『奈良県の山地の「おいね」と同様のものが長野県の南木曽地方で「なぎそ ねこ」という名称で古くからあります。民放のバラエティー番組で報じられてから現代に脚光をあびているようです。良く似たものが生活の知恵として各地にあるものですね。』
奈良新聞の記事の雰囲気では、奈良独自のもののように紹介されていたが、このようなものが寒さの厳しい地域で案外広く使われていたのかも知れない。そこで思ったのは、長野県の地方紙と奈良新聞が連携して伝統防寒具を紹介し、他の地方紙にも情報を流して見ると面白い新商品が開発できるかも知れないということだ。震災後の東北で試みられている新事業の一つとして、刺繍の刺し子を地域の高齢者などに製作して貰うというものがあるのも思い出した。近代的な生地だけでなく、このような伝統工芸的なものも「おいね」などに応用して、全国ブランド商品に育てることも考えられないだろうか。地域で活動する人たちが、自分たち独自だと考えておられることが、意外に拡がりのあるものであることに気づくのを妨げているのかも知れない。奈良新聞が報じたような地域活動を全国ベースで検索すると、共通基盤を持つ活動が浮かび上がり、相互に情報交換することでさらに高次の活動に育つかも知れない。
ちょっと考えすぎかな。