自然エネルギー財団から一通のはがきが来た。昨年9月に発足したこの財団が、これまでの一般財団法人から公益財団法人になったとの案内だった。まだ1年経っていないのに、この2月15日付けで認定を受けたということだ。ちょっと意外性がある。自然エネルギーが定着するためには、そのエネルギーを作り出すプロジェクトには収益が出て事業として成り立たなければいけないと思っていたので、最初は“えっ”と思ったのだが、自然エネルギー事業をこの財団が直接手がけるわけではないと考えれば別に不思議でもない。自然エネルギーを普及促進する支援をするということだから、公益性は十分ある。だが、この財団が2年前に設立されていたとすれば、すぐに公益性が認められたかどうかは何とも言えないだろう。電力会社から見れば、公益どころか、存在そのものに反社会性があるかのような姿勢を見せ、電力会社には逆らわない政府も認定はしなかったかも知れない。
先ほど来た夕刊に、「房総沖に道の2活断層」という見出しで、房総半島南端から南東に百数十キロ以上離れた太平洋の海底に、これまで存在が知られていなかった長大な2つの活断層が存在するとの調査結果を、広島大や名古屋大、海洋研究開発機構などの研究グループが26日までにまとめたということだ。長さは160キロと300キロ以上で、一度にそれぞれの断層全体が動けば、いずれもマグニチュード(M)8〜9の地震を起こす可能性があるという。強い揺れや津波が関東南部や東海地方に及ぶ可能性があり、早急に詳しく調査すべきだとされるが、これだけ大規模なものがこれまで認知されていなかったということは、同様なことが紀州沖などにいくらでもあり得るということだと思う。このような不確実性が一杯ある日本で、絶対安全な原発の建設や維持管理は無理だということだ。昨日受け取ったメール情報には驚かされた。日本の原発にはこんな実態があるとすれば、昨日述べたような時間限定で再稼働を認めるなど論外になる。“これはドイツで作成されたドキュメンタリーです。ドイツの人々が見る前に、まず日本の私たちが知るべき事実だと思いました。ぜひご覧になって頂きたいと思います。 「ドイツZDF フクシマのうそ」
http://www.dailymotion.com/video/xpisys_yyyzdf-yyyyyyy_news ”
そこで自然エネルギー財団の役割は大きくなる。時間差はあるとしても、比較的短期に発電能力を増やせるからだ。今年、来年は消費者がかなり苦労させられるだろうが、それも貴重な経験になるだろう。