効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

古事記

今日午後、いま子ども向け古事記解説書を読んでいるワイフに引っ張られて、奈良新聞が主催した「古事記」を学ぶ会に出席。50人くらいの参加者かなと思っていたら、200人を超えるくらいの人が会場に溢れていた。この会合は、奈良県古事記編纂1300年を今年の観光の目玉にしているのに協賛してのこと。関心の高さには驚かされた。和田 萃京都教育大学名誉教授が基調講演、そして多神社の多忠記宮司と和田氏との対談があった。基調講演では古事記日本書紀との関係も語られたが、どちらも高校で史実として勉強して覚えただけだから、全くの素人として話を伺った。奈良にある歴史の重みを再認識し、かつ驚いた。天武天皇の命を受けて、稗田阿礼が語る神代からの歴史を太安万侶が編纂したのが古事記だとは知識としてはあったが、すぐ20年後それに続いて日本書紀が編纂されたとは記憶していなかった。古事記はもともと日本紀と呼ばれていたというのは始めて知ったし、だからこそ続日本紀があるのだと理解した。太安万侶を祭るのが多(おお)神社。太安万侶神武天皇の子孫だとされるから、神武天皇も祭られている。始めて知ったのは、多神社は日本最古の神社だということ。自分の無知を恥じた。また、大安麻呂のお墓が見つかって、墓誌も埋葬されていたのが発掘されたことによって、太安万侶の実在性と役割が一層はっきりしたということも始めて学んだ。会場に来ていた人には古事記を読んだ人が半分くらいいたようで、自分もとあらためて読んでみようと考えるようになっている。今日は春分の日。多神社から見る太陽は、三輪山から昇り、二上山に沈むのだそうだ。多神社は奈良の重要拠点だったのだ。奈良の歴史をもう一度勉強し直そう。