効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

福島市民と自然エネルギー

今日13日の毎日新聞朝刊22面に、友人である麻生さんの活動が写真と一緒に紹介されていた。彼は、電気設備会社の社長であると同時に、モンゴルなど未電化地域に自然エネルギーの導入を支援している。それも設備ができれば良し、ではなく、その修理、取付、販売、教育などを現地の人たちが自分で事業としてできるようにまでの面倒を見ている。これには蓄電池が不可欠だが、能力の落ちた蓄電池が捨てられているのを見て、その回収と再生事業を定着させようとしていたのも知っている。これはうまく行ったのかしら。同時に彼は、直流倶楽部という考えで、日本に直流社会を作ろうとしていて、私が提案した日本横断高圧直流送電幹線に賛同してくれている。
今回の記事は、福島の地元の人たちが自ら出資者となって太陽光発電所企業組合を作って、組合員の雇用を確保し、売電収入、利益が地域に入るようにしようというプロジェクトの推進者としての紹介だ。奈良にも“おてんとさん”市民グループが設置した市民共太陽光発電所があるが、それを東北へ沢山設置しようというもの。この7月に自然エネルギーからの電力を、余剰分ではなく全量買い取る制度が具体化することになっているが、彼は、福島県では買取価格を特例的に高くすることも提案している。組合はすでに福島県内15市町村で設立され、認可予定だという。これまでも市民共太陽光発電所が建設される長い歴史はあるが、その殆どはボランティア的なもので、それで収益を上げようというものはほとんどなかった。東北ならば、市民風力発電所も建設して収益を上げることができるだろう。
彼がこのような形で福島復興に走り回っているとは知らなかった。あまりに忙しそうなので、本業の方は大丈夫だろうかという余計な心配をしている。