効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

旅客機がバイオ燃料を

実証試験ではなしに、欧米で航空機定期旅客便がバイオ燃料を使うようになっています。欧州の方が先行していますが、11月7日にユナイテッド航空テキサス州のブッシュ国際空港からシカゴのオヘヤー国際空港に向けて飛んだUA1403便が、米国で始めてバイオ燃料を使って飛んだそうです。勿論全部の燃料ではなく、40%がバイオだそうですが、飛行機はボーイング737-800。テキサス州は油田が多いところですが、そこからバイオ燃料が定期便の飛行機に使われたというのは面白いことです。他では、西海岸のワシントン州で、アラスカ航空が間もなく定期便にバイオ燃料を使い始めるそうです。11月9日が第一便と報じられていますが、シアトルからワシントンDCへ向けてのものと、シアトルとポートランドの往復便に使われます。アラスカ航空の場合には、米国内の75便がバイオ燃料を搭載するそうです。このエアラインの場合には、20%の混合です。両社のバイオ燃料は、使用済み食用油を精製したものとなっています。製造はベンチャーが行っているようですが、コスト的にどうかがこれからの課題でしょう。
欧州のKLMオランダ航空がこの6月に世界で初めてバイオ燃料を使った飛行機が171人の旅客を乗せて、スキポール空港からフランスのシャルル・ド・ゴールに向けて飛んでいます。7月28日には英国のトムソン航空がバーミンガムからパルマに旅客便を飛ばしているはずです。ドイツでも7月にルフトハンザ航空が世界で初めて定期便にバイオ燃料を使うと発表し、ハンブルグとフランクフルトの間をエアバスで毎日4便の往復をしているとのこと。この場合には50%のブレンド率だそうです。木質系のものから製造されているとのこと。他にフィンエア、メキシコのアエロメキシコ、スペインのイベリア航空バイオ燃料を使用し始め、チャイナ航空も先週飛ばしたということです。
日本の航空会社はまだ商用旅客便でバイオ燃料を使ったとはまだ聞いていないのですが、このような国際的な動きを見ると、早晩使用を始めないと批判を受けるようになるでしょう。