今日入ってきた情報を見ていましたら、既築住宅の屋根に設置した太陽光発電設備に、私が心配していたことがもろに報じられていました。自宅は築後20年ほどになりますが、以前から環境対応のために太陽光発電設備を設置しようかなと思いながら、瓦葺きなので損傷がでる可能性もあると心配して設置を見送ってきました。今日の情報はまさにその事で、雨漏りが起こるケースが結構多いというものです。止め金具で屋根に載せるときに、雨漏り関連の知識や技能を持たない設置業者が、載せれば良いという施工をするケースが多いからだそうです。すぐにトラブルが起きる訳ではないのですが、屋根の下地や防水シートを傷つけるので、時間の経過と共に防水効果が損傷されてしまうといいます。屋根一体型の設備とすれば問題は起きないのですが、既築ではなかなか難しいでしょう。また、日本建築の寸法規準と発電設備のそれが同じではないために、止める場所が弱くなることもあるといいます。設備のメーカーもそこまで設置業者に情報を流せていないのも今後の課題です。情報提供と設置事業者の教育が十分に行われる制度ができないと、これから急速に屋根設置型太陽光発電設備が普及したときに大きな社会問題にもなりかねないなと思います。